君を愛す:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
君を愛す
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君を愛す

1956年12月28日公開、88分
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梅田晴夫のラジオドラマから「あばれ鳶」の八住利雄と「あさ潮ゆう潮」の白坂依志夫が脚色、「愛の海峡」の田中重雄が監督するメロドラマ。撮影は「日本橋」の渡辺公夫。主な出演者は、「続花頭巾」の山本富士子、「午後8時13分」の川上康子、根上淳、高松英郎、「母白雪」の三益愛子、「台風騒動記」の菅原謙二、「四十八歳の抵抗」の若尾文子、「第三非常線」の北原義郎、ほかに八潮悠子、苅田とよみ、見明凡太朗、村田知英子、三津田健、沢村貞子など。

ストーリー

藤波京子は妹穂波とアイスホッケー観戦中、穂波の急病に驚くが、丁度、恩師の夫人や友達前野と来合わせた医学徒の津田新也に救われ、彼が勤める啓明病院に入院までさせて貰う。京子らの父が築き上げた印刷工業は叔父貞三に乗っ取られ、月々僅かな配当でゴマ化されている。加えて貞三の息子五郎は京子に執心で、縁談まで持出す始末。快方に向った穂波は津田に、姉の相談相手になって、と心から頼む。京寿美という名で京子が代稽古をしている北川流の発表会を控え、師匠の北川は京子に新作を踊るよう伝えるが、多額の費用を考えると彼女の心は暗い。一方、印刷会社の決算報告会で、貞三はデタラ目な報告で京子や彼女の母克子の持株まで奪おうと企む。恩師夏村博士邸に厄介になっている津田は、若い夫人の遊び好きとわがままを迷惑がっていた。津田の故郷伊豆の有力者の娘町田加代子が訪れたのはこうした時。人の好い彼女の父は、財産の大半を取引先の材木商に詐取された現在、娘と津田の結婚をのみ望んでいた。ある晩、津田が夫人のお伴で出向いたナイトクラブに来ていた五郎は策略で京子を呼び寄せ、連れ添う二人の姿を見させる。逃げるように去ろうとした京子は自動車にハネられ足首を捻挫したが、今は彼女を深く愛する津田の介抱で再び踊れるようになった。津田が伊豆に帰省の際、山火事で全財産を失った町田は彼に娘を託して死去。消息が絶えたのを心配してやって来た京子と入れ違いに津田は東京へ帰る。加代子を訪れた京子。お互の事情を知った二人は、ままならぬ恋の宿命を思う。明日に控えた発表会で帰途に就いた京子は、再び足首を捻挫。京子をあきらめようと決意した津田も前野達にうながされ会場へ来る。加代子の尽力で開幕に間に合った京子も楽屋から一歩も動けない。津田の本心を知っていた京子の「愛していない」という言葉に津田は楽屋へ駈け込み、京子を激励する。精神的に駄目だと思い込んでいた京子も、今は舞台一杯に娘道成寺の舞姿を見せる。加代子も、かねて彼女に想いを寄せる弁護士沢村と、やがて結ばれることであろう。

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作品データ

製作年
1956年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1956年12月28日
上映時間
88分
製作会社
大映東京


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