曙荘の殺人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
曙荘の殺人
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曙荘の殺人

1957年4月10日公開、91分、サスペンス・ミステリー
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原作は中野実の『曙荘殺人事件』。人間の愛欲と肉親愛とが、現代の世相そのままの縮図の如くからみ合って事件は展開する。「雨情」の高岩肇が脚色し、「あこがれの練習船」の野村浩将が監督する異色スリラー。主な出演者は、「雨情」の木暮実千代、「暴れん坊街道」の佐野周二、「忘れじの午後8時13分」の川上康子、ほかに品川隆二、夏目俊二、北沢彪、若杉曜子、大美輝子など。

ストーリー

大都会の深夜、高級アパート曙荘で美容師人見松江が毒殺死体となって発見された。彼女は商業美術家峰岸隆三と内縁関係にあった。加害者はまもなく自首して出たがそれは美貌の上流夫人栗林須磨子。がその言動は誰かを庇っている様子。少壮の主任弁護士丹沢英吉は秘められた謎を解くべく冷静に分析して行く。須磨子はなさぬ仲の娘文子を溺愛していたが、アプレの彼女はふと知り合った峰岸に松江のいることを承知で近づく。が偶然にも須磨子と峰岸は満州滞在当時の恋人だった。彼女は嫉妬の余り文子が松江を殺したと思って罪を被ったらしい。文子は母と峰岸の秘密を知って逆に二人を憎むようになる。文子が松江を殺すには些か動機が薄弱だ。昔のよりを戻すため峰岸が邪魔物の松江を殺したのか。が彼にはアリバイがあった。丹沢の推理と追求が続く。そして判決の下される日彼は意外な真犯人を挙げた。犯人はかつての満州吉林ダムの技師。金持の未亡人と結婚して遺産を横領するために殺人を犯し、その現場をその当時ダムの事務所に居た人見松江が目撃したのだ。それから十数年たった今、犯人の前に突然松江が現れた。犯人は現在の平穏な生活を守るためにも彼女を抹殺する必要があった。そしてこの度の兇行、犯人には意外にも先に殺された未亡人の妹、須磨子の夫栗林十四郎だったのだ。真相を知って愕然となる須磨子。十四郎は彼女を得たいばかりに二重の殺人を犯したのである。彼の真実の心にふれ、警官にひかれて行く十四郎と見交す須磨子の胸には思わず熱いものがこみあげるのだった。

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作品データ

製作年
1957年
製作国
日本
初公開日
1957年4月10日
上映時間
91分
製作会社
大映京都
ジャンル
サスペンス・ミステリー


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