国なき人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
国なき人
国なき人
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国なき人

1925年公開
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1863年に出版されたエドワード・エベット・ヘール氏原作の愛国小説に基づき、ロ バート・エヌ・リー氏が脚色し、「戦禍」「永遠の嘆き」等と同じくローランド・V・リー氏が監督した愛国劇である。主役は新進のエドワード・ハーン氏で、相手には「パレスの騎士」「田園壊し」等出演のポーリン・スターク嬢が出演している。フォックス社の超特作品として「アイアン・ホース」と共に期待すべき大作品である。

ストーリー

1807年、米国陸軍の青年将校ノーラン中尉はビッセル少佐の愛娘アンと恋仲であっ た。彼は母の誇りであり、軍隊の花形であったが、一日アアロン・バー大佐の探検隊が立ち寄り、ノーラン中尉はバー大佐にその勇気を称賛されて、青年の客気に逸り、政府に反旗を飛ばさんとする大佐の味方になろうとした。彼は軍ぽう会議にふせられたが、興奮のあまり彼は祖国を罵り、再びアメリカは見たくもないと言い放つ。これがため彼は一生を船のうちに、陸地からの交通を全く断たれて監禁される身となって、ニューオリンズから米国海軍の軍艦に乗せられてしまった。年月は流れたが、彼には一切故国の便りは答えられなかった。母の死さえも彼は知らなかったが、一日アルジェリア沖で黒人を運ぶ海賊船と軍艦とが戦端を開いたとき、彼は勇敢に闘って敵の船長を倒した。かくてもなお彼に赦免は下りなかった。1863年、彼が56年の海上生活を送って、齢80に達し、死の床に就いたとき、大統領リンカーンから初めて赦免の命令が来た。これは長の年月、代々の大統領に彼の赦免を彼の恋人アンが請願した結果なのであるが、彼は淋しく、心のうちには燃えるがごとき愛国心を抱きつつ、国なき人として死んでいった。

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作品データ

原題
As No Man Has Loved
製作年
1925年
製作国
アメリカ
初公開日
1925年


[c]キネマ旬報社