大江千里
二宮氷介
絶好調な人生を送る青年と不運の人生を歩んできた少女との運命の大逆転をコミカルに描く。脚本は「君は僕をスキになる」の野島伸司が執筆。監督は「ボクが病気になった理由」(第三話)の渡邊孝好。撮影は小野寺眞がそれぞれ担当。
顔が愛犬に似ているというだけで社長令嬢の小百合に惚れられて婚約にまでこぎつけた氷介は異例の出世を遂げ、バラ色の生活を送っていた。片やツキに見放された生活を送っていた女子高生の双葉は占い師に13日の金曜日の6時6分6秒から数えて100人目の男と結婚すると幸福になれると言われる。そしてその青年こそ氷介だった。それ以来双葉は氷介につきまとい、小百合のいる前で氷介にいきなり「私と結婚して!」と叫んだり、あげくの果てには氷介のマンションに転がり込んでくる始末。初めのうちは厄介者だと思っていた氷介も、次第に双葉の純な気持ちに気付き、恋が芽生えていく。ところがそれによって絶好調だった氷介の人生が狂い始めた。別れたはずのオフィスラブの相手・瑞穂は妊娠したと泣きついてくるし、氷介の幸福をねたむ同僚の良喜に双葉と一緒の写真を撮られてそれを見た社長が小百合の婚約解消を迫ってきた。そんな時、氷介は双葉をかばって車にはねられてしまう。病院に双葉が見舞いに来ると、氷介は「お前は疫病神だ。永遠に消えてくれ!」と哀願する。そして双葉は氷介の前から姿を消すのだった。双葉がいなくなって再び氷介に運が戻ってきた。ケガは思ったよりも早く全快し、小百合も婚約解消を取消したいと言ってきた。そして豪華な婚約披露宴の席上で、小百合をエスコートする氷介は初めて自分の求めていた幸福がここにはないことに気付くのだった。そして数ヶ月後、高校を卒業し、夢の美大に通い始めた双葉は、すべての地位を捨てて自分の本当の生き方を探し当てた氷介と再会するのだった。
二宮氷介
椎名双葉
三沢小百合
川上瑞穂
林真哉
松前良喜
並木伊平
占い師
椎名明美
三沢裕蔵
監督
脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
照明
録音
助監督
プロデューサー
プロデューサー
主題歌
スチール
[c]キネマ旬報社