女殺し油地獄(1949):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
女殺し油地獄(1949)
女殺し油地獄(1949)
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女殺し油地獄(1949)

1949年10月31日公開、84分、時代劇
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「幽霊列車」についで野淵昶が近松門左衛門の原作から脚本を執筆し、監督する。撮影に同じく「幽霊列車」の宮川一夫が担当。出演者は「大江戸七変化」の阪東好太郎「野良犬(1949)」の志村喬「花嫁と乱入者」の日高澄子「透明人間現わる」の月形龍之介、荒木忍、「山を飛ぶ花笠」の沢村貞子、加東大介などである。

ストーリー

両替屋の河内屋与兵衛は金の値打の高い慶長小判を元禄小判に両替しなかったため奉行所に引ぱられ、あげくの果て財産を取り上げられ大阪から追放されてしまう。与兵衛には約束された豊島屋の娘お吉があったが、河内屋の没落を目にした勘定高い母のおくめは縁組を取消しにするが二人はあきらめきれず互に悲しい胸の中を思いつつ別れる。だが野崎村に来た与兵衛はお吉を思い切れず禁制を破って大阪に舞い戻り、夜ひそかにお吉の居間にしのび込みお吉に逢うが、物音に目ざめた七左衛門にみつかりかえって温い愛情に包まれて与兵衛は帰る。翌日も与兵衛は又豊島屋の前をうろつきお吉になんとかして逢おうとするが、番頭利助に見附かり袋叩きにのばされる。一方与兵衛の姉おかぢのはからいで、ほんの一ぺん逢ったら野崎へ帰るという与兵衛の話で章魚久はお吉を連れ出したが、彼が便所へ行っている間決心した二人は手を固く握りあって逃げ出す。報知により追いかけて来た利助に二人は不運にも捕まってしまう。連れ戻されたお吉はおくめから利助をお前の婿とする事の返事を聞かせて来れとつきつめられ、拒むお吉を倉座敷に閉込める。そのころ奉行所のおふれもしきりにうるさくなって来たので、播市の所に囲まれていた与兵衛は義兄和泉屋太兵衛の計りで天満屋に新しくうつされる。おかぢは又章魚久の仲介でお吉に逢い、与兵衛は長崎の商売にやらせ、もう一度河内屋を再興させたいと思うが貴女がいると与兵衛の男が立たぬ故、つらかろうが与兵衛を諦めた証拠を見せてやって下さいと頼み込む。お吉も仕方なく手玉の誓紙を取り出しおかぢに渡す。一方お吉と利助が縁組すると聞きお吉の諦めた証拠の誓紙を焼すて与兵衛は人が止めるのも聞かず、お吉にあって本心を聞くため豊島屋へ行く。冷い勝気なおくめ、暴力でおさえる利助をしりぞけ、お吉にせまる、だがお吉の自分に対する愛情の本心を聞いた与兵衛は、今までおくめの我ままにあいそをつかした七左衛門の意外な力強い言葉にはげまされ、二人は固く手を握りあって長崎へ旅立つ夜明前の薄明りの中を艫をこぐ与兵衛のすそにしっかりすがり附くお吉をのせた舟は堀割を静かに下って行く。

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作品データ

製作年
1949年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1949年10月31日
上映時間
84分
製作会社
大映
ジャンル
時代劇


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