悲歌(1951):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
悲歌(1951)
悲歌(1951)
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悲歌(1951)

1951年2月22日公開、109分
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「真珠夫人 前篇」の本木莊二郎が製作、「いつの日君帰る」の小国英雄と「真珠夫人 前篇」の山本嘉次郎が共同で脚本を書き、同じく山本嘉次郎が演出に当たっているメロドロマで、「処女峰」の上原謙、「情熱のルムバ」の高峰三枝子が「いつの日君帰る」のコンビを再現し、「愛と憎しみの彼方へ」の三船敏郎、「深夜の非常線」の志村喬のほか、青山杉作、三原純、吉沢京子、鏑木はるな等が助演している。

ストーリー

検事総長を父に持つ亘理直彦は青年作曲家として名を成しその交響楽「聖女」は世の反響を呼んだ。だが彼の弟子内山と親友の土岐大輔検事は、彼の音楽がポーズだけの技巧の胡麻化しで、真に心を打つ芸術ではないと非難した。自身を失った直彦は泥酔したところをキャバレーのマダム美代に扶けられ、彼女の家へ運ばれた。東北の田舎で雇い主に犯されて転落の途を辿り、今では銀座のキャバレー王坂田の妾となつている美代は、初恋の人に似ている直彦に強く惑かれ、彼も娼婦の彼女のなかに聖女の心を見い出し、二人は坂田の眼を逃れて同棲した。直彦は生活のため、かつての弟子内山の厚意であるキャバレーの楽士に身をおとしたが、彼の前身を知る与太者三ブにそそのかされてエロ・ショーのブローカーを手伝い、裁判沙汰をひき起こした。彼は執行猶予になったが、父信直は検事総長を辞職し、彼の昔の婚約者である大輔の妹志津子も心を傷めた。信直は直彦と美代の結婚を許そうとしたが、美代は尚も執拗に追いかける坂田を誤って殺した。大輔は美代のため、自ら検事の職を引いて彼女の特別弁護人として法廷に立ち、熱弁をふるった。美代は三年の懲役で遠く北国の刑務所に移された。直彦は除雪作業員になって、美代の刑務所近くの木賃宿で彼女の出所を待ったが、執行猶予中の身では面会も許されなかった。美代は病を得て、村の病院に収容されたが、死期の近づくのを悟ると、ひそかに直彦を呼び、彼の腕に抱かれて昇天した。美代の生涯を象徴した交響楽「娼婦」をもって、直彦は再び楽壇に復帰したのであった。

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作品データ

製作年
1951年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1951年2月22日
上映時間
109分
製作会社
東宝=映画芸術協会


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