冨永みーな
泉野明
近未来を舞台に、巨大な陰謀に立ち向かう警視庁警備部特車二課、通称パトレイバーたちの活躍を描くSFアニメ。劇画(『週刊少年サンデー』連載・ゆうきまさみ/小学館・刊)、TVシリーズ、OVAと多彩なジャンルで人気を博している“パトレイバー”シリーズの、「機動警察パトレイバー」(89)に続く劇場版第二作で、監督は前作続き「トーキング・ヘッド Talking Head」(92)の押井守。脚本は「紅い眼鏡」の伊藤和典が担当。竹中直人、根津甚八が声の特別出演。
※結末の記載を含むものもあります。
一九九九年、PKFNI参加した陸上自衛隊レイバー小隊が、東南アジア某国において全滅した――。それから数年後の東京。突如戦闘機F‐61が横浜ベイブリッジを爆破したが、報道ではそれが自衛隊機であったと告げられた。民衆は自衛隊への不信感をつのらせていく。特車二課第二小隊の後藤隊長は、事件の背後に九九年のPKFで行方不明となった柘植の存在を察知する。柘植は、第一小隊隊長の南雲しのぶの元恋人でもあった。民衆の不信感はピークに達し、東京はついに警察を主に臨戦態勢を敷いていく。自衛隊の女王部員・荒川の情報を基に柘植を追う後藤と南雲は、政治的圧力から逮捕命令が出され、逃走。今は散り散りになっていた旧特車二課の泉、篠原らメンバーを招集し、パトレイバーを発信させ、柘植の本拠地を突き止める。突き止めるの起こした行動は、東京の街を舞台にした戦争勃発のシュミレーションでしかなかった。なぜそのような行動を? 柘植は無言で南雲の手によって手錠をかけられた。
泉野明
篠原遊馬
後藤喜一
南雲しのぶ
太田功
進士幹泰
山崎ひろみ
シバシゲオ
榊清太郎
松井刑事
荒川
柘植
監督
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
原作
脚本
撮影
音楽
美術
音響
編集
作画監督
演出
キャラクター・デザイン
キャラクター・デザイン
歌
[c]キネマ旬報社
2014年4月5日、鑑賞。
昨日届いたキネ旬の表紙&特集が「機動警察パトレイバー」、今朝(4/5(土))の朝日新聞朝刊「be」でも「機動警察パトレイバー」特集。
「これは観なきゃイカン」と思って、「機動警察パトレイバー」の劇場版を3作まとめてDVDレンタル。
昼間は、勝手にパトレイバー祭り(劇場版3作を一気鑑賞)。
さて、この劇場版2作目は、横浜ベイブリッジが爆破されて始まる大都市を狙った大規模なテロが物語のベース。
正体不明のガス・黄色い飛行船・情報操作などの描写をしながら、パトレイバーもテロリストに派手に破壊される。ただ、パトレイバーは攻撃されると割と簡単に壊されてしまうあたりが意外。
何とか修理したパトレイバー3台が、テロ首謀者を追いつめるために埋め立て地を目指すが、ここでもかなり破壊されるパトレイバー。
東京の首都高速の真下の川を描いた風景が新鮮であり、東京を陽炎のように映し出すシーンは「都会のはかなさ」を描いて秀逸であった。
押井守の普遍のテーマであるリアルとバーチャルを推し進めながら、まさに未来予知的にテロとの戦いを表現した傑作。
美しい背景美術とのっぺりとした人物描写の対比もProductionIG独特の良さがあります。
傑作です。