麿赤兒
殺し屋
殺し屋稼家に疲れた男が、死ぬための部屋を探して不動産屋の女係員と共に巡り歩いていく姿を描く、「自転車吐息」(90・16ミリ)の園子温による初の35ミリ劇場用長編作品。全編三十足たらずのシーンを、粗い粒子のモノクロ画面、延々続く長回し、囁くようなセリフ口調、ドラム音のみの音楽で描いている。その独特の斬新なスタイルが評判となり、ベルリン、香港などの映画祭でも招待上映された。
殺し屋稼家に疲れ果てた初老の男は、不動産屋に飛び込み、女係員に部屋探しを頼む。数々の殺してきた亡霊たちに追われるようにして、男は死に場所を求め、係員とともに部屋から部屋へと巡り歩いていく。部屋探しの二日目、男は係員に案内され、遂に理想の、窓から見える眺めだけが唯一の取り柄の部屋に行き着く。そこが男の死に場所だった。彼は拳銃の引き金を引き、椅子に座ったまま息絶えるのだった。
監督、脚本、編集
製作
製作、プロデューサー
製作
撮影
撮影
美術
編集
照明
助監督
音楽プロデューサー
音楽プロデューサー、サウンドプロデュース
スチール
スチール
[c]キネマ旬報社