春に背くもの:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
春に背くもの
春に背くもの
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春に背くもの

1937年公開
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「戦友」のフランチョット・トーン、「ターザンの逆襲」のモーリン・オサリヴァン、「逢瀬いま一度」のヴァージニア・ブルースが主演する映画で、エリッヒ・フォン・シュトロハイムが書き下ろし、フレデリック・ステファニとマリオン・バーソネットが協力脚色し「断乎戦うべし」のジョージ・B・サイツが監督、「15処女街」のジョン・サイツが撮影したもの。助演者は新人レオナード・ペン、「サラトガ」のクリフ・エドワーズ、ジャネット・ビーチャー、ヘレン・トロイ等である。

ストーリー

病院の若い外科医アランは職務に忠実な医者であった。美しい看護婦クレーアは秘かに彼を恋慕っていたが、彼女には酒飲みの夫があり、憐れみの心から忠実に仕えていた。同じ病院の外科医であるウールコットは財産家である。彼は変態性の上に大酒飲みで血を流す手術に非常な興味を持っていた。アランはパトリシアという美人の手術に成功して彼女の父親から感謝されたが、彼女もアランに思いを寄せそれとなく結婚話を匂わせるのであった。若いアランがパトリシアの美しさに魅されたのは当たり前であるが、彼はそれを恋と思い違えて二人は結婚した。そして病院での地位も昇り、新夫婦は付近に一家を構えた。しかし職務に忠実なアランは新婚の妻とも離れがちで、ウールコットがパトリシアに近づいても、それが結婚生活に脅威を与えるなどとは夢にもおもわなかった。医師会の主催で仲間の舞踏会が開かれた夜、アランはようやく閑を得て妻と一緒に出かけた。その夜ウールコットは宿直で病院にいたが、たまたまクレーアの夫が自動車に轢かれて入院した。酔っ払っていた彼はクレーアの反対を押し切って無理に手術を行ったが、結果は失敗で患者の命が危うくなったので、クレーアはアランに電話をかけて来てもらった。しかし彼が駈けつけた時は既に手遅れでクレーアの夫は死んでしまった。医師の免状お取り上げられたウールコットはパトリシアにアランとクレーアは愛し合っていると告げ口をした。そしてパトリシアとアランは激しい口論をした。離婚を決意した彼女は誘われるままにウールコットと一緒にパリへ出発した。アランとクレーアの上には初めて自由に愛し合える時が来たのである。だがその夜パトリシアとウールコットを乗せた列車が転覆して二人は重傷を負った。アランは直ぐに駈けつけてウールコットの命を救ったが、パトリシアは一生不具の醜い顔になってしまった。アランは誰にも顧みられないであろう彼女を見ると、恋するクレーアとも別れてパトリシアの一生を見てやらねばならぬと思った。しかし彼の手厚い看護でパトリシアの美貌は昔通りとなり、アランは性格相入れぬことを彼女に納得させて離婚した。そしてアランとクレーアとはようやく愛し合うことができたのである。

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作品データ

原題
Between Two Women
製作年
1937年
製作国
アメリカ
初公開日
1937年
製作会社
M・G・M映画


[c]キネマ旬報社