船方さんよ
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船方さんよ

1958年9月1日公開、53分、ミュージカル
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「裸身の聖女」の柳沢類寿の脚本を、「チャンチキおけさ」の小杉勇が監督した歌謡映画。撮影は「アンコなぜ泣く」の間宮義雄。「チャンチキおけさ」の三波春夫が出演してヒットソングを歌うほか、稲垣美穂子・宍戸錠・小杉勇・待田京介らが出演。

ストーリー

東北の漁港で働く江上晃一には、父藤兵衛の親友の遺児庄吉という兄弟のような友達があった。久しぶりの航海から帰った庄吉を迎え、幼馴染の美代や兄の船大工春雄などが大騒ぎ。岸壁前では盆踊りの輪が春雄の歌にあわせてにぎやかだった。波打際で庄吉は美代に、秋に機関士になったら結婚してくれといった。しかし、美代は庄吉が東海丸に乗込んでしまった後、晃一と婚約した。衝撃を受けた庄吉は、父の墓前で男泣きに泣いた。その翌朝、同じ墓に花を手向ける初老の婦人がいた。それは十五年前、夫と息子を捨てたことを後悔した民子だった。船宿の藤兵衛は、傷心の庄吉と民子を引合せようとした。庄吉は民子に会わずに、船を棄てて東京に行き愚連隊の仲間に入った。そんな庄吉を慰めるのはアイスクリーム売りのレイ子一人だった。一方、美代は庄吉と晃一の板ばさみに苦しみ、東京に出て民子の経営するバー“マリー”で働いた。晃一は美代の気持を察し、春雄と上京して美代のために庄吉を探してやった。三人が“マリー”を出た直後、兄貴の鉄と傷ついた庄吉が転り込んで来た。庄吉は母子とも知らずに、民子の看護をうけたが、意見されてプイと外に出てしまった。入れ違いに戻った美代は、彼女が庄吉にやった守袋が落ちているのをみつけた。そして美代は晃一の真情を知り故郷に帰る決心をする。庄吉は民子とレイ子のすすめで警察に自首した。彼は刑期を終えてレイ子と真面目な生活を送る決心をしたのだ。今日も漁船が大漁旗をあげて港に戻って来た。船上には庄吉が、浜辺には晃一、美代、民子、春雄、それに赤ん坊を抱いたレイ子が並んで手を振っていた。

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作品データ

製作年
1958年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1958年9月1日
上映時間
53分
製作会社
日活映画
ジャンル
ミュージカル


[c]キネマ旬報社