内藤剛志
帆立沢小鉄
正義に目覚めたうだつのあがらないサラリーマンが、正義のヒーロー・ふんどし頭巾となって活躍するヒューマン・コメディ。監督は「どケチ ピーやん物語」の小松隆志。秋元康による原作を、テレビ・ドラマ『ぼくらの勇気/未満都市』などで知られる遠藤察男が脚色。撮影を「修羅がゆく5 広島代理戦争」の加藤雄大が担当している。主演は「幻の光」の内藤剛志。
少年時代、怪獣のぬいぐるみ役者であった亡父の波瀾万丈の人生を嫌い、平凡で当たり前の人生を過ごすことを決めた帆立沢小鉄は、大手繊維メイカーでサラリーマンをしている。彼はあまりのお人好しの性格のために、上司は勿論、同僚や後輩からもバカにされ、妻には相手にされず、娘の不倫現場を目撃しても何も言えない情けない男だった。ある日、小鉄はパンツマンと名乗る正義の味方と出会う。チンピラに絡まれ困っていた女性を果敢にも助けたパンツマンの姿に感動した彼は、我慢することは美ではないことに気づき、悪いことは悪いと言おうと決心する。この時から小鉄は父の遺品であるふんどしを被って、ふんどし頭巾を名乗ることになった。小鉄の会社の部長・諌早は、厚務省事務次官の赤森に賄賂を贈り、裏取引に懸命になっている。赤森の息子で秘書の塔壱が小鉄の弟の友人であったことから、彼と親しい小鉄は部長補佐に昇格した。諌早の下、会社のためと言いながら、こうして小鉄は汚職工作に巻き込まれてしまう。しかし、社内で唯一小鉄に同情を寄せてくれているOLの光が、赤森の接待のために料亭に呼ばれて行ったことには、小鉄も我慢がならなかった。クビを覚悟でふんどし頭巾に変身した小鉄は、彼女を赤森から救い出す。翌日、赤森と諌早の関係がマスコミに流れた。諌早たちは巧みに事件の責任を小鉄や塔壱になすりつけようとしたが、接待の現場をこっそり録画しておいた光のビデオを持って現れたふんどし頭巾の活躍で、赤森たちの悪事は全て明らかになる。その後、会社を辞めた小鉄は家族の絆を取り戻し、父の跡を継いでデパートのヒーローショーのぬいぐるみ役者になっていた。
帆立沢小鉄
瑠璃ヶ丘光
帆立沢輪紗美
赤森栄次朗
諌早要
赤森塔壱
榎田一平太
帆立沢史美
帆立沢一鉄
犬山鉄平(パンツマン)
中年男
アイダ
OL
監督
脚本
原作、企画
撮影
音楽
美術
編集
衣裳
照明
録音
装飾
音響効果
助監督
プロデューサー
プロデューサー
主題歌
選曲
スチール
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