ロマーヌ・ボーランジェ
Alice
パリのアパートメントを舞台に、一人の青年をめぐり、2人の美女が織り成す恋の鞘当ての5日間を描くラヴ・ロマンス。監督は「ミナ」も手掛けた本作のプロデューサー、ジョルジュ・ベナヨンに見いだされたジル・ミモーニで、彼の監督デビュー作。撮影は「レオン」のティエリー・アルボガスト、音楽は「ミナ」のピーター・チェイスがそれぞれ担当。出演は「ミナ」のロマーヌ・ボーランジェ、「憎しみ」のヴァンサン・カッセルとマチューイ・カソヴィッツ、「ドラキュラ」のモニカ・ベルッチ、「ミナ」のジャン=フィリップ・エコフェ、「哀しみのスパイ」のサンドリーヌ・キベルランほか。
パリ。マックス(ヴァンサン・カッセル)は30歳の商社マン。東京に出張前、ニューヨークで知り合った美しい婚約者ミュリエル(サンドリーヌ・キベルラン)とカフェで食事中、2年前に消えた元恋人リザ(モニカ・ベルッチ)の声を聞く。彼はミュリエルに内緒で出張も延期してリザの行方を探す。その間の連絡先は友人の靴屋経営者リュシアン(ジャン=フィリップ・エコフェ)のアパートにした。マックスはさまよううち、リザのアパートにたどりつき、部屋の中へ。そこにいたのは見知らぬ女。だが。彼女は自分こそリザだ、と名乗る。マックスは彼女と一夜を過ごす。彼女の正体はアリス(ロマーヌ・ボーランジェ)。実は彼女は、かつて女優の卵だったリザの向かいのアパートに住んでいて、リザの部屋を訪れるマックスに恋をしてしまい、それがもとでリザと親友になった。2年前、イタリア公演の仕事が舞い込んだリザは、2カ月で戻る旨を書いたマックスへの手紙をアリスに託して去ったが、アリスはそれをマックスに渡さなかった。そういうわけでマックスとリザは、事情を知らないまま別れてしまったのだ。そしてこの日。不倫中の画商との別れ話の相談がしたいというリザに、アリスは例のカフェに呼ばれていたが、そこでアリスはマックスを発見。リザを外へ連れ出すために、彼女は外から「行けなくなった」とリザに電話。リザは仕方なく、画商に別れの電話をかけ、マックスはそれを聞いたのだった。ところがアリスは今はリュシアンと交際中だったから話はややこしい。アリスはマックスに看護婦と偽り、リシュアンとの仲は今まで以上に冷めたものに。アリスの画策もあってすれ違い続けるリザとマックス。リザはリシュアンに連絡をとり、マックスに会おうとする。だが、アパートに帰ったリザを画商が待っていた。彼はリザを道連れにガス自殺を図った。そんなことは露知らず、アリスを愛し始めていたマックスだが、別れはすぐに来た。アリスはリザからもらったローマ行きの切符で、パリを去ることにした。空港。迎えに来たミュリエルと抱き合うマックスを、アリスは見守った。
Alice
Max
Liza
Lusian
Artist
Murielle
監督、脚本
製作
撮影
音楽
美術
編集
編集
字幕
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