原始人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
原始人
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原始人

1934年公開
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チェコ生まれの舞台俳優でかつて「パンドラの箱」に出演したフランシス・レデラーの主演映画で、「女性暴君」「客間の燭台」のエルッザ・ランディが共演するもの。原作はエンスウォール・モーガンの小説で、作者自ら「仮面の米国」のハワード・J・グリーンと共同して脚色にあたり、「空軍の覇者」「山荘の殺人」のJ・ウォルター・ルーベンが監督し、カメラは「猟奇島」「おしゃれ牧場」のヘンリー・ジェラードが受け持った。助演者は「シナラ」「謎の真空管」のヘンリー・スチヴンソン、「心の青空」のJ・ファーレル・マクドナルド、「明日は晴れ」のウォルター・バイロン、新人ステフィ・デューナ等。

ストーリー

酋長の孤児アイゴはイヌイット全村にも比肩する者のない狩猟の達人であった。北極の王者に適わしく、彼の妻には村第1の美女グィナナが選ばれた。ある日アイゴが狩猟に赴いて帰ると、村にはイギリスの極地探検隊の一行が来ていた。隊長はベジル・ペンバートン卿で従者マイケルとお共に、アイゴの助力を乞うた。アイゴは快諾して卿とマイケルと共に探検船へと急いだ。折から身重になっていたグィナナは村に残って夫の帰りを待つこととなる。アイゴには銃を始め種々の文明の利器が驚異の的と思われたが、特に彼の心を引いたのは、卿の机上に置かれた卿の令嬢ジェーンの写真を魂だと思い、その魂は彼にやさしくしてくれると考えた。それで北極熊捕獲の際に足に大負傷をした時も、金色の魂が必ず癒してくれると幻想して苦痛も感じなかった。卿は故国に帰る時アイゴの乞いを納れて彼をイギリスへ伴った、アイゴはジェーンを見て彼女が以外に冷淡であるのに失望した。そこで彼女はアイゴが滞在している間はやさしくしてやる様に、と父から頼まれた。アイゴはやさしくなったジェーンにエリックという許婚者がいるとはしれず喜びの日を送る。ある日彼女はアイゴに煙草を与え、彼がむせると酒を飲ませた。酒は彼の血を沸き立たせ、彼は原始人の野生に目覚めて、ジェーンを掻き抱いた。彼女は怖れ驚いて、お前のような野蛮人は大嫌いだという。幻滅を感じたアイゴは空ろになった魂を抱いて故郷へ帰った。故郷では妻のグィナナが留守の間に生まれた幼児を抱いて迎えた。しかしアイゴは昔日の狩猟の勇者ではなく、いわば生ける屍だった。妻を始め、村民は皆歎いた。ある日村の人々が狩猟へ赴こうとするとき、幼いアイゴの息子がもりを打つ真似をした。それを見たアイゴは夢から覚めた様に、立ち上がりもりをつかんで発止と投げた。そして声高く村人に待てと叫んでそりへ飛び乗ったのである。グィナナは喜び笑って見送るのだった。

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作品データ

原題
Man of Two Worlds
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
RKOラジオ映画


[c]キネマ旬報社