狂言師として活躍を続ける野村万之丞が、自らメガホンを取り自身の活動と芸術論をとらえたセルフ・ドキュメンタリー。映画監督・すずきじゅんいちや映画評論家・田中千世子らがプロデューサーを務める他、撮影には「ダンジェ」の長田勇市があたっている。国際交流基金助成作品。スーパー16ミリからのブローアップ。
ストーリー
和泉流狂言・野村万蔵家に生まれた狂言師・野村万之丞。自らを楽劇人と称する彼の活動は、伝統的な狂言は勿論のこと、能と狂言を合わせた新生作や、中国や西洋風俗を取り入れた野外ミュージカル大田楽、更に長野パラリンピックの閉会式の演出など幅広い。しかし、彼のそうした活動の根底にあるのは、狂言の発展を願う気持ちである。映画は、能舞台の東西南北の意味や、何故舞台では常に左足を優先させるのか、祝典と式典と祭典の意味するものは何かなど、万之丞が心理学者・河合隼雄らとそのような疑問を解き明かしつつ、彼の活動をとらえていく。
スタッフ
監督、脚本、エクゼクティブ・プロデューサー、音楽、構成
八代野村万蔵
脚本、プロデューサー、構成
すずきじゅんいち
脚本、プロデューサー、構成
田中千世子
脚本、撮影監督、構成
長田勇市
プロデューサー