織田裕二
ツバキ・サンジュウロウ
名匠・黒澤明の傑作時代劇を、同作の脚本をもとに森田芳光監督がリメイク。織田裕二扮する、性格は明るく剣の腕も立つ浪人・三十郎が、藩のお家騒動の黒幕を追い詰めていく。
※結末の記載を含むものもあります。
上役の汚職を暴こうと、井坂ら9人の若侍が社殿に集まった。そこへひとりの浪人が現れ、9人を殺しに来た刺客を返り討ちに。浪人を加えた一行は、井坂のおじである家老の屋敷へ急ぐが、家老は何者かに誘拐されていた。
ツバキ・サンジュウロウ
ムロト・ハンベイ
イサカ・イオリ
チドリ
コイソ
キムラ
テラダ・フミハル
ヤスカワ・クニエ
カワハラ・シン
モリシマ・ハヤト
モリシマ・ヒロノシン
セキグチ・シンゴ
ハッタ・カクゾウ
ヒロセ・シュンペイ
タケバヤシ
キクイ
クロフジ
ムツタフジン
ムツタ
製作総指揮
監督
原作
脚本
脚本
脚本
音楽
製作
製作
製作
製作
プロデュース
プロデュース
プロデュース
プロデュース
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
ラインプロデューサー
プロデューサー補
プロデューサー補
プロデューサー補
プロダクション統括
撮影
照明
美術
装飾
録音
編集
監督補
助監督
製作担当
音楽プロデューサー
キャスティング
題字
[c]2007「椿三十郎」製作委員会 [c]キネマ旬報社
時代劇好きで、当時織田裕二が好きだったのでドンピシャで見に行った作品。 椿三十郎といえば時代劇の、また三船俊郎の代表作の一つでしょうから一度見たかったので満足しました。 まったくストーリーも知らずだったので比較することもなく見たのですがちょっとまったり感がありました。時間の流れがゆっくりというか噛みしめながら進むというか。 オリジナルに忠実らしいのでそう感じるのかしらん。
白黒からカラーに変わり、クリアな音響、聞き取りやすい台詞となって名画が甦った。巨匠の名画をなぞる森田芳光監督らしい筆遣いが優しい。 マカロニ・ウエスタンに影響を与えたオリジナル作のリアルな時代劇を追求した殺戮シーンの血の臭いが抑えられ、今の時代に見やすい形になっている。 三十郎が床板を足で抑えたり、侍女がボクシングのファイティングポーズでガッツを入れる等の小ネタが面白い。伊藤克信が出演しているのがいい。 ラストの決闘シーンは、脚本に「とても筆では書けない」とある、表現に自由が唯一許されている箇所であり、オリジナル作との大きな勝負所となっている。そこで生まれたメッセージ性を一味加えた、これまでに見たことのない決闘シーンは必見だ。 1962年1月1日封切のオリジナル作に合わせて、12月1日封切の正月映画としたところに製作者の思い入れの深さが感じられる。