優れた“生の芸術”をデジタル映像で映画館に配給するサービス“Livespire”として、演劇集団キャラメルボックスによる“2009ハーフタイムシアター”の公演を収録。山で消えた女性を巡るファンタジー。原作は、『黄泉がえり』の梶尾真治による『未来のおもいで』。脚本・演出は、成井豊と真柴あずき。
ストーリー
4月のある日、イラストレーターの滝水浩一(岡田達也)は、熊本県と宮崎県の県境に位置する白鳥山に登る。滝水が山頂近くに到達すると、突然の雨に見舞われる。滝水は、山の上から駆け降りてきた女性(温井摩耶)とともに、近くの洞窟に飛び込む。洞窟の中で、滝水はコーヒーを淹れる。女性はそのコーヒーを飲むと、再び雨の中へと去って行く。しかし彼女の去った後に、1冊の手帳が残されていた。滝水がその手帳の最後のページを見ると、“藤枝沙穂流”と書いてあった。数日後、滝水は手帳を届けようと、沙穂流の家を訪ねて行く。しかし、その家に住んでいたのは、藤枝詩穂流(岡田さつき)という全くの別人だった。滝水は、沙穂流の行方を捜そうとする。
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