情炎の女サロメ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
情炎の女サロメ
情炎の女サロメ
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情炎の女サロメ

1953年8月4日公開
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サイレンと時代に二度映画化されたことのある『サロメ』三度目の映画化で、主演のリタ・ヘイワースが主宰するベッグワース・プロの1953年作品。バディ・アドラーが製作し、「噴火山の女」のウィエアム・ディターレが監督したテクニカラー映画。「情無用の街」のハリー・クライナーと「激情の断崖」のジエッシ・L・ラスキイ・ジュニアが共同で書き下ろしたストーリーをハリー・クライナーが脚色した。撮影は「旅愁」のチャールズ・ラング、作曲は「廃墟の守備隊」のジョージ・ダニングの担当。なおヘイワースの女流舞踊家ヴァレリイ・ベティスの振付。「ゼンダ城の虜(1952)」のスチュワート・グレンジャーと「パラダイン夫人の恋」のチャールズ・ロートンがヘイワースと共演し、ジュディス・シンダースン「タイクーン」、サー・セドリック・ハードウィック「砂漠の鬼将軍」、アラン・バデル、ベイジン・シドニイ「黒騎士」、モーリス・シュワルツらが助演。

ストーリー

紀元前1世紀、シーザーの支配するローマ帝国が繁栄を誇っていた頃。ガラリア王国は淫蕩なヘロデ王(チャールズ・ロートン)と邪心の王妃ヘロディアス(ジュディス・アンダーソン)が統治しており、民心動揺の世相下にあった。折から、ヨハネとい予言者が救世主の出現近きを説き、王と王妃を攻撃していた。ヘロディアスはかつて王の弟の妻であり、地位ゆえに寝返った背徳の女で、ヨハネを憎み、王に彼の処罰を迫ったが、王は報復を怖れて聞き入れなかった。その頃ローマでは、ヘロディアスの娘サロメ(リタ・ヘイワース)がシーザーの逆鱗にふれて追放された。帰国の船上、彼女はエルサレムに総督として赴任するポンティアス、ガラリア駐屯の司令官クローディアス(スチャアート・グレンジャー)と一緒になったが、クローディアスはサロメに一目で魅せられた。彼はヨハネの秘かな信者で勇武な男であったが、サロメは彼に激しい憎悪を見せた。一行はガラリア王城に着き、ポスティアス歓迎の宴が開かれた。ヘロデ王は初めて見る義娘サロメの美しさに淫な眼を輝かせた。ヨハネが城下に来たとの報に、サロメは変装して彼を見に行ったが、ヨハネが母を人でなしといって攻撃するのを聞いて怒りに身を震わせた。だが母から王のために踊ってヨハネの処罰を説得してほしいと頼まれたとき、それは即ち王に身を委せることなのでサロメは失望に打ち沈んだ。彼女とクローデヘアスにヨハネを殺してほしいと頼み、彼の憤激をかった。王妃はヨハネのもとに刺客を差し向けたが、クローディアスは危機寸前それを阻んだ。王はヨハネを捕らえ投獄した。やがて王城でヘロデ王の誕生祝いの宴が開かれた。王妃は再びサロメに王のために踊ることを迫ったが、そこへクローディアスが来、サロメを連れ牢獄のヨハネを訪れた。クローディアスは救世主イエスの出現を告げた。ヨハネは喜び目を輝かせ、サロメも翻然と悟って、この邪悪な王城を出ることを決心した。サロメは王にヨハネの助命を説得するため7枚のヴェールの踊りを踊った。王は彼女の美しさに身も心もなく、王妃が請うままにヨハネの処罰を承諾してしまった。獄ではクローディアスの一隊と王の傭兵との乱戦が展開されていた。サロメの踊りがやがて終わろうというとき、処刑係がヨハネの生首を持って現れた。恐怖と失望におののくサロメの前にクローディアスが現れ、王と王妃を難詰した。王は悔恨してその場を去ったが、王妃は平然としていた。数日後、イエスの説教に耳を傾ける群衆の中に、サロメとクローディアスの姿もあった。

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作品データ

原題
Salome
製作年
1953年
製作国
アメリカ
配給
コロンビア映画会社
初公開日
1953年8月4日
製作会社
コロンビア映画


[c]キネマ旬報社