生の創め(1932):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
生の創め(1932)
生の創め(1932)
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生の創め(1932)

1932年公開
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「裁かれる魂」と同じくジェームズ・フラッドとエリオット・ニュージェントが共同監督した映画で、1932年ニューヨークで当たりをとったメアリー・マクドゥーガル・アクセルソン作の舞台劇の基づいて、「劇場王ブラウン」「ドクターX」のアール・ボールドウィンが脚色に当たった。主演者「天晴れウォング」「放蕩息子」のロレッタ・ヤングと「群集の喚呼」「戦慄街」のエリック・リンデンで、「裁かれる魂」のアリーン・マクマホン、「仮面の米国」のグレンダ・ファレル、「豪華船」のヴィヴェエン・オスボン、「二秒間」のブレストン・フォスター、「僕の武勇伝」のドロシー・ピーターソン、ギルバート・ローランド、ルーセルマ・スティーヴンス等が助演している。撮影は「タクシー」「都会の世紀末」のジェームズ・ヴァン・ツリースの担任。

ストーリー

殺人罪によって20年の懲役に処せられたグレイス・サットンは入獄前妊娠していたが、いよいよ分娩期に近づいたので、監房から産院に移された。グレイスは夫のジェッドと深く愛し合っていたので産院の廊下で面会を許された時も袂を別つことが出来ない位にお互いに辛い思いを嘗めたのだった。グレイスと同じ病室にはフロレットという陽気な妊婦がいて、自分は双生児を産むだろうという診断を大げさに憤慨しては、同室の患者達を笑わせていた。彼女の双生児はそれぞれ養育先が決められていたがフロレットは可愛い双生児を産んでみると途端に手放すことはやめてしまった。インテリのローズは赤ん坊が可愛いからと云って無闇に可愛がっては赤ん坊のために悪いから注意なさい、と皆に忠告ばかりしていたが、自分の赤ん坊が産まれるとしっかりと抱いて離さないという溺愛ぶりだった。精神病で入院している患者は、自分が妊娠していると空想して、病床を与えよといっては騒ぎまわっていた。そして彼女は絶えず赤ん坊の肌着や靴下を拵えてお産の用意をしていたが、空想の臨月のときになっても赤ん坊が産まれないので、到頭他人の赤ん坊を盗んだ。看護婦達はようやくのことで、赤ん坊を誘拐して逃げようとする彼女を捕らえて、精神病室へ連れ込んだが彼女はしょげきっていた。ここで、グレイスもお産をすることになったが、彼女は身体が悪くて順調のお産は覚束なく、帝王切開を必要とする状態だった。医師は夫のジェットを呼んで、事情を説明し、母子共に助けることは出来ないから、いづれかを犠牲にしなければならないが、どちらを救うべきかと相談した。グレイスを熱愛するジェットは勿論母親の方を救ってくれと頼んだ。いよいよグレイスが手術室に上がると、彼女は事情を聞かされて、自分は死んでもいいから赤ん坊を助けてくれと懇願した。彼女は死にたくはなかった。しかし20年の刑期を考えると、彼女は愛する夫に何か生くべき望みを与えねばならないと考えたのだ。ジェッドはグレイスが死んだと知らされた時は怒った。憤懣失望して病院を去ろうとする彼の腕に看護婦が赤ん坊を抱かせた。ジェッドは小さい者に彼の愛妻の面影があるのを認め、膝まづいて泣きながら掻抱くのであった。

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作品データ

原題
Life Begins
製作年
1932年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ナショナル社
初公開日
1932年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


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