「パレード」に続いて行定勲が芥川賞作家、吉田修一の小説を映像化。男にとって忘れられない存在となった5人の女性の恋を描くオムニバス。携帯電話用に製作された作品を劇場公開。出演は「NECK ネック」の相武紗季、「今度は愛妻家」の水川あさみ、「カムイ外伝」の小雪、「恋に唄えば♪」の優香、「七夜待」の長谷川京子。
ストーリー
<どしゃぶりの女>飲み会で知り合った女(相武紗季)を一晩、自宅に泊めた男(柏原崇)は、彼女に“雨が上がるまでいれば?”と告げる。彼女を追い出すための口実だったが、その後、雨は三日間降り続いた。しかも彼女は炊事、掃除はおろか灰皿の吸殻さえ捨てない、何もしない女だった。男はそんな女を次第に愛おしく感じ始める……。<自己破産の女>友人と2人で居酒屋に入った男(高良健吾)は、泥酔状態の女(水川あさみ)と出会う。ホテルに入った2人は、翌日から一緒に暮らし始める。求職中で時間を持て余していた男は、何をするにも彼女と一緒。生活費の当ては、以前、知り合いに頼まれて作った消費者金融のカード。一万、二万と気軽な気持ちで現金を引き出していくが……。<夢の女>駅で目を見張るような美女(小雪)に遭遇した男(小柳友)。思わずその後を追うが、着いた場所は古い木造アパート。見てはいけないものを見たような思いに後悔する。数日後、彼女に再会した男は声を掛け、バイト先のバーに招待するが、女はいつになっても現れない。待ちわびた男は、次第に現実と夢の狭間に迷い込んでいく……。<平日公休の女>友人宅で知り合った女(優香)と付き合い始めた男(塚本高史)。デパートの化粧品売り場で働く彼女の休みは木曜。水曜の夜は男の家に泊まるようになる。女は2人の食事代も気前よく払ってくれたが、昔の恋人からよりを戻そうと言われた男は、彼女に別れを告げる。“別れてよかったと思えるぐらい、ひどいことしてよ”と言われた男は……。<つまらない女>喫茶店で、偶然耳にした客の恋愛話を書いてきた小説家(ユースケ・サンタマリア)。ネタ切れの彼に、編集者は“自分のことを”と提案する。だが、彼の恋人(長谷川京子)はつまらない女。交際6年で同棲して夫婦同然。平凡な日常に、物語になるようなことは何もない。切羽詰った男が別れを切り出すと、彼女は家を出て行くが……。
スタッフ
監督
行定勲
脚本
伊藤ちひろ
原作
吉田修一
撮影
福本淳
美術
相馬直樹
編集
今井剛
スタイリスト
浜井貴子
ヘアメイク
倉田明美
照明
市川徳充
照明
館野秀樹
照明
宮尾康史
照明
池田順一
照明
松本憲人
録音
伊藤裕規
装飾
田中宏
装飾
折戸美由紀
音響効果
小川広美
VFXスーパーバイザー
進威志
助監督
西山太郎
プロデューサー
柳崎芳夫
プロデューサー
滝田和人
プロデューサー
谷口達彦
プロデューサー
鳥澤晋
ライン・プロデューサー
橋本淳司
アシスタントプロデューサー
小池唯史
キャスティング
杉野剛
主題歌
安室奈美恵
VE(ビデオ編集)
林正実
スクリプター
工藤みずほ
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2010年
- 製作国
- 日本
- 配給
- エイベックス・エンタテインメント
- 初公開日
- 2010年7月3日
- 上映時間
- 130分
- 製作会社
- BeeTV
[c]キネマ旬報社