6歳で誘拐され、ウガンダ国民抵抗軍の兵士として大量虐殺の訓練を受けた過去を持つ国際ボクシング連盟ジュニア・ミドル級チャンピオンのカシム・オウマの半生を描いた感動のドキュメンタリー。監督はキーフ・デヴィッドソン。製作は、「ラスト・キング・オブ・スコットランド」のオスカー俳優フォレスト・ウィテカー。
ストーリー
IBF(国際ボクシング連盟)ジュニア・ミドル級チャンピオンのカシム・オウマは、6歳のとき誘拐され、ウガンダの国民抵抗軍の兵士にされたという過去を持っている。強制的に大量虐殺の訓練を受けた少年兵カシムは、少女がレイプされるのを目の当たりにし、命じられるまま人を殺し、拷問を行った。カシムは青年へと成長するとボクシングを学び、軍を脱走する。言葉もわからず、住むところもないアメリカに渡り、ボクサーとしてデビューしたカシムは、祖国やアフリカのために闘い、世界王者にまでのぼりつめた。カシムはやがて、政治家の支援を得て、ウガンダに帰郷する。父は殺されていたが、祖母がカシムの帰りを待っていた。カシムの流す涙は、アフリカの悲劇を象徴し、政治の残酷さを観る者に語りかけてくる。
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作品データ
- 原題
- Kassim the Dream
- 製作年
- 2008年
- 製作国
- アメリカ
- 配給
- アップリンク
- 初公開日
- 2010年12月26日
- 上映時間
- 87分
- 製作会社
- Believe Media=Urban Landscapes Productions
- ジャンル
- ドキュメンタリー
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