オダギリ ジョー
ハセガワタツオ
オダギリジョーとチャン・ドンゴンという日韓実力派スターの共演で、第2次世界大戦中に数奇な運命をたどった東洋人の実話を基に映画化。アジアからヨーロッパ大陸を横断して4か月もの長期ロケを敢行。運命のいたずらで日本・ソ連・ドイツの軍服を着ることになった男たちの夢と青春、人間ドラマを壮大なスケールで描き切る。
※結末の記載を含むものもあります。
日本統治下の朝鮮。マラソン選手の辰雄とジュンシクは良きライバルとして立場を越えた友情で結ばれていたが、ある出来事がきっかけで反目し合うようになる。やがて戦争が始まり、辰雄は司令官に、ジュンシクは日本軍兵士となる。敗戦でソ連の捕虜となった彼らはソ連兵としてドイツとの戦場へ赴くが、別れわかれになってしまう。
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なぜ、そこまで一直線なんだ?ジュンシクの気持ちに圧倒される。虐げられても、仲間を見捨てなかったり、常にランナーとしてトレーニングする。ありえない。なぜ?虐げた者が敗戦で虐げられる運命。とてもじゃないが、理解に屈する。お国のため、天皇のため、昔の人々はどうしてそこまで出来たのか。現代の若者は絶対出来ないし、お国のために自分の身を投じてはいけないと思ふ。 オダギリジョーってこういう役もできるのですね。卑劣でありながら、最後は全うな人間になる、大変な役だが、彼の経歴から察するととても普通の人を演じている。しかも一生懸命走っています。 話の筋は王道。様々な戦地に爆薬でぶっ飛んだりするが、ここぞとばかりの盛大なる音楽も加え、これまでの戦争映画と特に代わり映えはしない。ラストの走る辰雄にジュンシクがダブるのはちょっとジンとくるが…