平野茉莉子
サギヌマナツメ
レイプによって生まれた少女と家族の、絶望と再生を描くヒューマンドラマ。監督は、「カタルシス」の坂口香津美。出演は、本作が映画初出演となる平野茉莉子。ピアノ演奏と出演は、15歳のピアニスト・小林愛実。第40回ロッテルダム国際映画祭、第19回レインダンス映画祭、第47回シカゴ国際映画祭正式招待作品。
ごく普通の15歳の少女・琴野(平野茉莉子)は、バレリーナを夢見てレッスンに通っている。ある夜、バレエのレッスンの帰り、琴野は男に道を尋ねられる。しかし男の目的は、琴野をレイプすることだった。琴野はその男の子供を身ごもり、女の子を出産する。17年後、夏芽と名付けられた娘(平野茉莉子)は、家族思いの少女に成長していた。琴野(駒形美如)は声が出なくなり、祖父・櫂(岩尾拓志)は身体が不自由だった。一家は琴野をレイプした犯人を探すため、住み慣れた家を捨て、バンでつつましい車中生活を送っていた。生活費と、レイプ犯を探すために雇っている探偵への報酬を稼ぐため、琴野はラブホテルでマッサージの仕事をし、夏芽は琴野に付き添っている。それでもお金が足りなくなると、夏芽の仲立ちで、琴野は常連客に体を売っていた。一家は、2人がマッサージの仕事で通うホテルの女将・優花(染乃)の厚意で、客が使った部屋の風呂を使わせてもらっていた。夏芽は細い体に食い込む重さに歯を食いしばりながら櫂を背負い、ホテルの階段を上る。そして部屋に着くと櫂の服を脱がせ、一緒に風呂に入るのだった。ある日、探偵から、レイプ犯を見つけたと知らせが届く。琴野は17年前の忌まわしい記憶を思い出す。夏芽は、自分の父親でもあるその男が本当に母を犯したのか確かめるために、1人で男の元に向かう。
サギヌマナツメ
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