五代目坂東玉三郎
ビジョ
坂東玉三郎が泉鏡花の幻想文学を演出、主演を兼ねた「泉鏡花抄」シリーズ第2弾。市川海老蔵を相手役に、きらびやかな海底の世界で繰り広げられる異界の公子と地上の美女との非業の愛を妖しく描く。玉三郎ならではの美しい所作、贅を極めた衣装や舞台装置に目を奪われる。特別映像として玉三郎へのインタビューを同時上映する。
黒潮の騎士に伴われ、海底の公子が待つ宮殿「琅かん殿」へ向かう輿入れの一行。花嫁である地上の美女に、公子は優しい言葉をかけ、美酒でもてなす。だが、美女は地上を懐かしむあまり、公子の気分を害してしまう。やがて自分が人間でなくなったことを知ると、美女は心を閉ざし、怒った公子は彼女を斬ろうと剣を抜く。
[c]松竹株式会社
[c]キネマ旬報社