鈴木砂羽
松本扶美江
岩手県出身のミュージシャン松本哲也の自叙伝『空白』を基に、愚かだけれど懸命に生きた母親と荒れた気持ちを音楽により昇華する子供との悲しいけれど暖かい関係を描いた人間ドラマ。監督・脚本は『グミチョコレートパイン』『風の外側』『INJU』『余命』などTVドラマの演出を務める中村大哉で、本作が劇場映画監督デビューとなった。出演は「スイッチを押すとき」の鈴木砂羽、「レッド・ティアーズ」の石垣佑磨、「ランブリングハート」の大和田伸也ほか。2009年9月5日盛岡市・岩手県県民ホールにてお披露目上映。2011年10月13日より、広島県尾道市・福山市で開催された「お蔵出し映画祭2011」にて上映。グランプリを獲得した。
岩手県水沢市(現・奥州市水沢区)ヤクザと結婚した扶美江(鈴木砂羽)は、一人の子供を授かる。しかし、扶美江は次第に夜の世界へと足を踏み入れていく。そんな姿を見て荒れた青春時代を送る息子・哲也(石垣佑磨)。しあわせな暮らしを追いかけながらも、深い闇の中ですれ違う母子の絆。非行、覚せい剤…。二人の愚かしい行為が、しあわせの芽をことごとく摘んでゆく。それでも人は、強く懸命に生きていく。悲しい記憶を音楽に託した哲也と、そんな息子を支えに薬物の幻覚と闘う扶美江。やがて、二人の間に希望の光がさしはじめる。しかし、その希望を手にしたとたん扶美江は…。
監督、脚本
製作総指揮
エグゼクティブプロデューサー
撮影
音楽、主題歌
美術
編集
スタイリスト
衣装
照明
録音
装飾
助監督
製作主任
製作担当
製作進行
プロデューサー
企画協力
スチール
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