2011年3月27日、名古屋から全国各地に広まった脱原発デモの様子を、44日間に渡り追ったドキュメンタリー。ひとりの女子高生の呼びかけから始まった各地のデモを通して、若者たちの本音や葛藤を映し出す。「ハーブ&ドロシー」の制作に参加した杉岡太樹が、初の長編作品として監督・撮影・編集を担当している。
ストーリー
ひとりの女子高生の思いつきから、日本各地を駆け巡った“脱原発デモ”は始まった。たった1週間の準備と、ブログとツイッターによる呼びかけで、2011年3月27日、約300人を名古屋の路上に集めた。この東日本大震災以降初の“脱原発デモ”は、その後に全国で巻き起こる原発反対運動の口火を切った。福島から妻子とともに避難を続ける元教師、上関原発建設に反対する21世紀ヒッピー、路上ミュージシャン……。名古屋から東京、大阪、広島と各地で繰り広げられるデモを通して、日常を生きる若者の本音や葛藤が見えてくる。あの熱気に満ちた“脱原発デモ”で、若者たちは何を守ろうとしているのか。彼らはどこへ向かっているのか。福島第一原発事故から浜岡原発停止まで、ただちに声を上げることを選んだ者たちが交差する44日間をカメラはとらえていく。