赤陽の山路:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
赤陽の山路
赤陽の山路
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赤陽の山路

1930年公開
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ローレンス・ストーリングス氏とオスカー・ハマースタイン2世の合作になった喜歌劇「レインボォ」を映画化した全天然色の発声映画で脚色には、「某重大事件」「恋のサーカス」のハーヴェイ・シュウ氏が当り、監督は「踊り子をめぐりて」及びリン・ティン・ティン映画を永年手がけていたレイ・エンライト氏が担任している。主演者は「リオ・リタ」「黎明の丘(1928)」のジョン・ポールズ氏で、助演者はヴィヴィエン・オスボーン嬢、ジョー・E・ブラウン氏、マリー・ウェルス嬢等喜歌劇畑の俳優のほかに「虹晴」「野球時代」のサム・ハーディ氏、「彼を捕えし女」「ラグビー時代」のマリオン・バイロン嬢、「恋のサーカス」のルドルフ・キャメロン氏、エドワード・マーティンデル氏、エディ・グリッボン氏等が出演している。

ストーリー

カンザス州インデペンデンス要塞駐屯の兵士達に命令が下り幌馬車を護衛して彼等はカリフォルニアへゆくこととなった。シングルトン中尉とダヴォロ少佐は共に連隊長の娘ヴァージニアに恋していた。この時1人の若い兵士が要塞に来た。シングルトンが見るとそれはスタントンであった。スタントンというのはその以前自分の愛するロッタという女のことからダヴォロと争って姿を隠した大尉だった。ダヴォロも彼に気づいた。忽ち2人の間に争闘が始まりスタントンはダヴォロを射ち殺してしまった。西部へゆく一行の中に馬追いでヘスティーという剽軽な男がいたが出発の前夜泥酔して牢へ入れられた。牢の中で彼はスタントンと仲よくなり番兵を殴り倒して2人は脱獄した。そしてヘスティーが盗んで来た牧師の服をきてスタントンは姿を変え西部いきの一行に加わった。その内スタントンは友人シングルトンが想いをかけている女だと知らずにヴァージニアと恋仲となった。カルフォルニアのレッド・ドッグにようやく到着した時シングルトンはスタントンがヴァージニアと相思の間柄であることを知って憤り友情の裏切り者として責め彼の如き犯罪者にヴァージニアを恋する資格はないと言った。スタントンも己が身を顧みてヴァージニアを諦めようと一時は決心したものゝ2人の恋を諦めるには余りに強いものであった。そこで馬追いのヘスティーを連れ2人は何処かへ姿を隠した。1年後彼等はサンフランシスコで賭博場を経営していた。或る日こゝへ兵士の一隊がやって来た。その中にはシングルトンもいたがヴァージニアを意外な場所に発見した彼は駭きの眼を見張った。ヴァージニアはスタントンと一緒にいることを満足しているような顔をしていたが流石にこの兵士達を見ては昔の要塞生活を懐かしまずにはいられなかった。スタントンは彼女のこの真情を知り自分ゆえに彼女がみじめな生活にいることを考えてヘスティーと再び流浪の人となった。2人が或る採鉱地に来た際かねて賭博のことから2人に怨みを抱いていた無頼漢が戦いを挑んできた。シングルトンが一隊の兵卒を率いて現場へ駆けつけたが、この時すでにヘスティーは射殺されていた。シングルトンは罪の代償としてスタントンに1兵卒の資格で隊に帰るか、それともロッタと遠隔の地に落ち延びるかいづれかをえらべと言った。軍人たることを誇りとするスタントンは言うまでもなく前者を選んだ。そして未だ彼を愛していたヴァージニアと再会して喜んだのであった。

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作品データ

原題
Song of the West
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
W・B・F・N社輸入
初公開日
1930年
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


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