監督、脚本
無数のモノクロ・スチール写真で構成され、フランスのクリス・マルケル監督による実験映画の傑作「ラ・ジュテ」(62)を思わせるような、ホセ・ルイス・ゲリン監督の代表作「シルビアのいる街で」の下敷きになった映像の構想ノート。音楽もない純粋な無声映画の中で、架空の作り手の言葉は字幕で表れ、スチル写真と連続写真の動画効果で用いられた映像は、時空を超えて編集されている。2012年6月30日より、東京・渋谷シアター・イメージフォーラムにて開催された「映画の國名作選IV ホセ・ルイス・ゲリン映画祭」にて上映。
ストーリー
ゲリンの友人である経済学者・映画批評家ミゲル・マリアスがゲリンに宛てた手紙から物語は始まり、22年前に知り合った女性の面影を追う男と、映画製作の準備中の映像作家の幻影が、素朴なスケッチ風の映像のなかで揺らぎ、「シルビアのいる街で」の構想へとつながっていく。
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 原題
- Unas fotos en la ciudad de Sylvia
- 製作年
- 2007年
- 製作国
- スペイン
- 配給
- 紀伊國屋書店=マーメイドフィルム(配給協力 コミュニティシネマセンター)
- 初公開日
- 2012年6月30日
- 上映時間
- 67分
[c]キネマ旬報社