佐藤浩市
遠間憲太郎
『八日目の蝉』の成島出監督が、宮本輝の同名小説を映画化したヒューマンドラマ。中年男性2人と、骨董店のオーナーの女性、母親に虐待されていた4歳の少年の4人が、“世界最後の桃源郷”と呼ばれるパキスタン北西の地、フンザを目指す旅に出る。見るものの心を洗うような美しい風景が見ものだ。
※結末の記載を含むものもあります。
バツイチで娘と2人暮らしの中年男、遠間は50歳を過ぎてから3つの運命的な出会いをする。それは取引先の社長・富樫、独り身の女性・貴志子、そして親に見放された少年・圭輔。3人は交流を深めていくなかで、圭輔の将来を案じるように。やがて彼らは偶然見た写真に心を動かされ、世界最後の桃源郷と言われるフンザに旅立つ。
遠間憲太郎
富樫重蔵
篠原貴志子
喜多川祐未
喜多川圭輔
鍵山
遠間弥生
喜多川秋春
道代
富樫茂雄
[c]2013「草原の椅子」製作委員会 [c]キネマ旬報社
じっくりと見入ってしまった。 ハッピーエンドに過ぎるかも知れないし、セリフやメッセージもかなりストレートなのだが、中途半端よりは、ここまでやってくれた方がいい。 皆が様々な思いを抱えてフンザに赴き、雄大な自然と人々の素朴な佇まいに囲まれ、それぞれがどう生きるかを自ら見出していく。 素直に心が洗われ励まされた。こういうロードムービーも良い。 ついでながら、矢野顕子の「中央線」も良かった。
フンザへ旅立つ物語ということで、ロードムービーと思いきや、それまでの過程が丁寧に描かれている作品でした。また結果はチラシに述べられていたのですが、それでもそこに行き着くまでの状況がとても奥深い内容でした。(嫌われ松子の一生でもチラシに松子の生涯が掲載されていたにもかかわらず、見応えある映画でしたが、今回も同様です。)現代社会の様々な問題を浮き彫りにしていました。あまりに痛々しい重苦しい苦悩の目白押しでしたが、それでも人の優しさ温かさを感じられました。また、コミカルな笑えるシーンもけっこうあり、和めました。「人間って苦悩する生き物。でも、互いに支え合ってより良い方法を探し出そうと模索する生き物。」だと改めて気づきました。そして、リフレッシュはとっても大切。どん底に陥ってにっちもさっちもいかなくなっても、気分転換することで明るい違う方法を見出せる可能性もあるって感じました。佐藤浩市さんはとても素敵。愛情あふれ、優しさあふれ、人間らしくて理想の父親像の魅力がありました。
期待してなかったんだけど、何気によかった~ぁ。 50歳になってから親友をつくっちゃうところとか、ひょんなことから預かることになった子供とのかかわりとか........................。 でもみんないろんな問題を抱えていて、どうしていいのかわからなくなり、世界最後の桃源郷と呼ばれるパキスタンへ!! そこでみんな心洗われた感じで、最後はなんだかめでたしめへと! なんともいえぬ、ほんわかな気分になりましたよ。 それにしても、小池栄子怖ッ\(◎o◎)/!