ハンナ・アーレント|MOVIE WALKER PRESS
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ハンナ・アーレント

2013年10月26日公開,114分
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ナチス戦犯の裁判に関するレポートを発表し大きな波紋を呼んだドイツ系ユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントの姿を掘り下げて描く伝記映画。監督・脚本は、「鉛の時代」で第38回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したマルガレーテ・フォン・トロッタ。「エム・バタフライ」「ローザ・ルクセンブルク」のバルバラ・スコヴァが苦境の中信念を貫く哲学者を演じ、2013年ドイツ映画賞およびバイエルン映画賞で主演女優賞を獲得した。ほか、「ゲーテの恋~君に捧ぐ『若きウェルテルの悩み』」のアクセル・ミルベルク、「アルバート氏の人生」のジャネット・マクティア、「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」のユリア・イェンチらが出演。

予告編・関連動画

ハンナ・アーレント

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ドイツに生まれ、ナチスの台頭により始まったユダヤ人迫害の手を逃れアメリカに亡命したユダヤ人ハンナ・アーレント(バルバラ・スコヴァ)は、第二次世界大戦後に全体主義や全体主義を産んだ政治思想に関する考察を発表、哲学者として敬愛されていた。1960年代初頭、何百万人ものユダヤ人を強制収容所へ送致したナチス戦犯アドルフ・アイヒマンが逮捕され、イスラエルで裁判が行われることになる。特別な裁判権もなくイェルサレムの地方裁判所で行われたこの裁判に正当性はあるのか、イスラエルはアイヒマンを裁く権利があるのか、アイヒマンは極悪人ではないなどといった、ハンナがこの裁判を通しての考察をまとめたレポート『イェルサレムのアイヒマン』を『ザ・ニューヨーカー』誌に発表するやいなや、ナチズムを擁護するものではないかと大バッシングを受ける。逆境に苦悩しながらも、ハンナは、考えることで人間は強くなるという信念を持ち続けた……。

作品データ

原題
HANNAH ARENDT
映倫区分
G
製作年
2012年
製作国
ドイツ ルクセンブルグ フランス
配給
セテラ・インターナショナル
上映時間
114分

[c]キネマ旬報社

映画レビュー

4.0
  • rikoriko2255

    4.0
    2014/1/16

    これは深く見応えのある映画でした。 現在でも、マスコミが誰かを叩けば、事実を知らない大衆程それに乗っかって騒ぐ。 何を言っても無駄。ただ黙って嵐が過ぎ去るのを待つしかない。 彼女が「ナチをかばった」というマスコミの言葉が独り歩きし、過激に非難して来るのは本を読んで居ない人たち。 もしくは都合よく抜粋された部分のみを雑誌で読んで鵜呑みにした人たち。 旧友でさえそうなの。 彼女が訴えたかったのは、ナチを超え、人間のもっと奥底に有る物。 誰もが、彼らに成り得た。そして、そんな中で成らなかった人も居た。 もっと根本的な事を掘り下げ、皆の目を向けさせ、理解したかった。 彼に罪が無いと言っているのではない。彼の罪は残忍な極悪人であることではなく、人間に対してどんな非道な事をしようとしているか‥と考えることを止めた事。 でも被害者が求めていたのはもっと解りやすい悪。恨みやすい悪。 そうじゃないと言われることで、自分たちの苦しみを否定されているような気がしちゃうのかもね。 確かに彼女は不器用です。もっと上手く言えたかもしれない。 救いは、学生たちが彼女の説から何かを感じ、考えようとして居ることでしょうか。

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