上白石萌音
西郷春子
『Shall we ダンス?』の周防正行監督が、20年来あたためてきた企画を映画化した痛快作。京都の花街を舞台に、舞妓に憧れる少女が古いしきたりや言葉遣いといった様々な困難を乗り越えて、一人前の舞妓になろうと奮闘する姿を描く。鹿児島弁と津軽弁がミックスされた不思議な口調のヒロイン、春子を演じるのは新鋭・上白石萌音。
※結末の記載を含むものもあります。
京都の歴史ある花街・下八軒には舞妓が1人しかおらず、大きな問題となっていた。そんなある日、千春が女将を務める八軒小路のお茶屋・万寿楽に舞妓になりたいと願うひとりの少女・春子が現れる。その場に居合わせた言語学者の京野は、鹿児島弁と津軽弁がミックスされた彼女の話し方に興味を持ち、春子の手助けをすることに。
西郷春子
京野法嗣
千春
百春
里春
豆春
富さん
高井良雄
西野秋平
北野織吉
市川勘八郎
赤木裕一朗
福名
福葉
舞妓時代の千春
監督、脚本、作詞
撮影
照明
美術
装飾
録音
編集
音楽
作詞
振付
主題歌
エグゼクティブプロデューサー
製作
製作
製作
製作
製作
製作
製作
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
[c]2014 フジテレビジョン 東宝 関西テレビ放送 電通 京都新聞 KBS京都 アルタミラピクチャーズ [c]キネマ旬報社
おそらく私はこれからも一生訪れることがないだろう、京都の「花街」(「はなまち」ではなく「かがい」と読むのだそうです)で、田舎出身の女の子が舞妓さんを志願して、1年掛かりで舞妓さんとしてデビューするまでを描いた、ミュージカルみたいな映画です。
ストーリーとしては予定調和そのもので、たぶん誰にでもすぐに思いつく、そのまんまのお話です。
特にコメントするまでもありません。
なのでこの映画の楽しみ方は、ディテールを楽しむということなのでしょう。
そういう意味では、ある程度は楽しめましたよ。
さて個別の演者についてですが、姉さん役の草刈民代は、踊りはさすがに抜群ですが、京都弁がちょっと相当に酷いと言わざるをえず、ほかにも京都弁がおかしな俳優が何人も登場するので、愕然とします。
劇中、気持ち悪い妙チクリンな京都弁が飛び交い、そのせいでストーリーそのものに没頭することができません。
生粋の京都人に限って人選をするなり、オーディションで候補者の言語的な能力の確認を済ませてから配役するなりしておくべきではなかったのでしょうか。
天才的な言語学者って役柄の長谷川某が、京都弁を楽譜で説明しているほどに独創的な役柄なのに、肝心な本人がおかしな京都弁を口にするのでは、ねぇ。
関西弁って、そんなにむづかしいものでもないと思うのですが。
おかしな京都弁についての感想は、これぐらいにしておきましょう。
富司純子の若い頃を演じた大原櫻子さん。
彼女が出ていた時間は3分間ぐらいですが、実力を発揮していました。
今後、要注目の若手女優さんだと思います。
ドラマはさして盛り上がることもなく、淡々と努力する女の子の姿を描くだけの映画です。
知らない世界を見せてくれたという一点だけが評価のポイント。星みっつでも甘い評価かとも思いましたが一応そういう評価にしておきます。
※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。
舞妓という特殊な世界(!?)に夢を抱いて、自分からその門を叩き、素人の中学生が舞妓として花街にデビューするまでを、「Shall we ダンス!!」の周防監督とその出演者がコミカルに描く映画。
一人の夢を実現させるためには、決してその人一人の力ではなく、多くの人の協力、関わりがないと実現できないことを教えてくれます。
ミュージカルでもあるので、突然に歌やダンスが入るので、驚かされましたが、ラストシーンの出演者総出のダンスが見応えがありました。
周防監督の映画は、穏やかで、笑いもあり、心をゆったりして観ることができます。今回も期待を裏切らず、楽しい気分にさせてくれました。