六代目中村歌右衛門
八重垣姫
第四期歌舞伎座の公演を映画館で上映する“シネマ歌舞伎クラシック”第二部。信玄と謙信の戦いなどを基にした時代物の義太夫狂言。主人公・八重垣姫は時代物の姫役のなかで大役とされる三姫のひとつで、先代の型を継承した六代目中村歌右衛門の当たり役。他の出演は、七代目尾上梅幸、七代目中村芝翫。1983年1月上演。
戦国時代。上杉謙信の娘、八重垣姫(六代目中村歌右衛門)の前に、死んだはずの許嫁である武田勝頼にそっくりな美青年、花造り蓑作(七代目尾上梅幸)が現れる。勝頼への恋心を燃やす姫は、彼が本物の勝頼であることを見抜くが……。
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