トム・ハーディ
マックス・ロカタンスキー
終末的な世界で繰り広げられる壮絶なサバイバル・バトルを描いたメル・ギブソン主演のアクション『マッドマックス』シリーズ。同シリーズで監督・脚本を務めたジョージ・ミラーが再びメガホンを握り、放つバイオレンス作。砂漠ばかりの荒涼とした世界に生きるマックスとフュリオサという2人の反逆者の物語がつづられる。
※結末の記載を含むものもあります。
資源が枯渇し、法も秩序も崩壊した世界。愛する者も生きる希望も失い、荒野をさまようマックスは、砂漠を支配する凶悪な敵ジョーの一団に捕らわれ、瀕死の重傷を負う。そんな彼の前に現れたのはジョーの配下の女リーダーのフュリオサ、全身白塗りの男やジョーと敵対するグループ。マックスは彼らと力を合わせ、ジョーに立ち向かう。
マックス・ロカタンスキー
インペラトル・フリオサ
ニュークス
スプレンディッド
トースト
カパーブル
リクトュス・エレクトス
ワルキューレ
イモータン・ジョー
シルト
監督、脚本、プロデューサー
脚本
脚本
プロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
エグゼクティブプロデューサー
音楽
撮影
編集
編集
プロダクション・デザイン
衣裳デザイン
[c]2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED [c]キネマ旬報社
マックス役が見たかったかも。トムハーディは本作直後の「レヴェナント・蘇りし者」ではレオナルド・デカプリオの敵役で存在感が出たが、この頃は中途半端。ニヒルなアクション俳優なら、クレイグしかいなかった。007とスケジュール被ったなら残念。
全体としては2のリメークに近い。悪役イモータン・ジョーにわざわざ第1作の悪玉トーカッター役の俳優を呼んでくる意味があったのやら。不死身の設定ならそうかもだが(笑)。
2と決定的に違うことがあるが、ネタバレなので秘密。女性出演陣が冒頭から増えるか減るかもお楽しみ。そのあたりも2とは違う。
マックスが輸血袋としてこき使われる所は、社畜サラリーマンなら共感できるかも(笑)。
白塗りのウォー・ボーイは、日本なら仮面ライダーの無機的なショッカー戦闘員に近いイメージだが、もっとずっとしつこい。2以降のマッドマックスは黒澤「用心棒」だが、「仮面ライダー」も混じってる。
何で今頃続編を作ったか分からないが、ハリウッドはそれだけネタ不足なのだろう。結果として、ハリウッド映画としては歴史に残るカーアクション映画となった。「激突!」「恐怖の報酬」等を彷彿とさせるが、それらを超えた映画。
日本で言えば、アクションではないものの、振り切った映画としては「翔んで埼玉」に近いかも。こちらは日本アカデミー賞・最優秀監督賞受賞だったが。
全編闘いのオンパレード。
ここまでバイオレンス比率の高い映画って、見たことがありません。
お話は、ご都合主義の塊です。
だって味方は死なないし。敵はバンバン死ぬのに。
……ただしこの人はきっと死ぬのだろうなと思える味方は、やっぱり死んでしまうので、ご都合主義も極まれりって気分ですけどね。
徹底的に潤いのない映画です。
映画が終わって、現実世界では地球が緑いっぱいでよかったなと思えたぐらいです。
物干し竿みたいなものの先に戦闘員がくくりつけられていて、それが車に襲いかかるというのは、私としては、すごくおっかない恐怖のアイディアだなと感心しました。
もっとも、力学的にはまったくありえない話なんですけどね。
なぜなら、テコの原理により、物干し竿を操作する要員の体重が何トンも必要なので。
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