エミール・ハーシュ
フランク・リー
不器用な兄と優しく繊細な弟の逃避行を描くヒューマンドラマ。「バッド・ルーテナント」のプロデューサーとして知られるアラン・ポルスキーとガブリエル・ポルスキー兄弟が本作で監督デビューを果たした。出演は「イントゥ・ザ・ワイルド」のエミール・ハーシュ、「SOMEWHERE」のスティーヴン・ドーフ、「17歳のエンディングノート」のダコタ・ファニング、「天国の門」のクリス・クリストファーソン。
ネバダ州リノの郊外に生まれたジェリー・リー(スティーヴン・ドーフ)とフランク(エミール・ハーシュ)のフラナガン兄弟は、幼くして孤児となった。手に残ったのはわずかばかりの金と父親のウィンチェスター銃だけ。フランクは14才にしてハーリーの中古車店で働き始め、オーナーのアール・ハーリー(クリス・クリストファーソン)は彼を息子のようにかわいがっていた。「頭の中に隠れ家を作って、辛いことがあった時はそこへ行け。そして兄さんにも夢を話してやれ」と教え、それからはフランクが紡ぎ出す痛快な冒険譚にジェリー・リーがイラストを描き起こし、日々の辛さを笑い飛ばして生きてきた。かつてフランクには相思相愛のアニー(ダコタ・ファニング)という恋人がいたが、アニーが実の母親に売春を強要されているところを偶然見てしまい、その光景が頭から離れないフランクはアニーを遠ざけていた。アニーは母親から逃れ、今はエルコに移り住み、フランクへの愛を忘れられず「今でも思っている」と手紙を送るのだった。ある冬の日、ジェリー・リーは交通事故で子どもを死なせてしまう。自責の念に駆られた彼は、自殺をしようとするが死にきれず、病院に担ぎこまれる。そんな中、警察の追及を逃れるため、逃走用の車を入手しようとフランクは久しぶりにハーリーの中古車店を訪れる。アールは今でもフランクを思いやり「胸を張って生きていけ」と勇気づけるのだった。兄を病院から連れ出したフランクは、車をアニーが住むエルコに向かって走らせる。再会したアニーは、今も変わらぬ愛と優しさでフランクを包み込むが、フランクは自分だけが幸せになることに後ろめたさを感じていた。繊細で孤独な弟の幸せを何よりも願うジェリー・リーは、そんなフランクの背中を優しく押す。しかし、足の怪我を悪化させたジェリー・リーは急速に体調を崩し、兄弟に残された時間はあとわずかとなっていた……。
監督、製作
監督、製作
脚本
脚本
原作
製作
撮影
音楽
音楽
美術
編集
衣裳デザイン
特殊メイク
キャスティング
キャスティング
音楽監修
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