日本のコミックやアニメを愛するジュリオ・デ・サンティ監督が、『北斗の拳』を始めとした数々の作品にオマージュを捧げたSFバイオレンスアクション。非人道的なシステムによって治安が維持された近未来都市を舞台に、ミュータントと特殊精鋭部隊“バイカーズ”の戦いを描く。出演は「アダム・チャップリン」のモニカ・ムノズ。
ストーリー
近未来都市“テーター・シティ”は、“シード・システム”と呼ばれるシステムによって治安が守られていた。その中心は、犯罪者に対してだけ反応するある電波を街中に流し、その本性を自殺衝動に変えて自殺に追い込むというシステム。さらに、警察がその遺体を回収して遺体解体場に搬送。そこで安全な食用の肉に加工し、バーガーのパテにされる。最終的にはハンバーガーとして売り出され、街の人々の食料となってゆく。この異常なリサイクルシステムが“シード・システム”だった。さらに、残酷なアニメーションを用いて“シード・システム”のCMを制作。テーター・シティ中に流して、街の安全をPRするという非人道的な行為が、当たり前のように行われていた。だがその街に、“シード・システム”に反応しないミュータント殺人鬼が出現する。奴らは、銃で撃たれた程度では死なず、炸裂弾やトラックで轢くなど、頭部を徹底的に粉砕しない限り倒せない、ゾンビ以上に厄介な存在だった。さらに、超音波らしきものを発して、人間同士で殺し合いをさせる能力も持っていた。そんなミュータントに対抗すべく、逮捕、裁判から処刑まで、全ての権限を一任された特殊精鋭部隊“バイカーズ”が組織される。果たしてバイカーズは、ミュータント殺人鬼を倒すことができるのか?そして、テーター・シティの運命は……?