世界最高峰のモーターサイクル・レース“ブリティッシュ・スーパーバイク・チャンピオシップ(=BSB)”に出場するライダーたちの姿を追ったドキュメンタリー。1980年の「シルバードリーム・レーサー」に触発された作品で、パンクロック・グループ“ダムド”のデイヴィッド・ヴァニアンが音楽を担当している。
ストーリー
世界最高峰のモーターサイクル・レースのイギリス国内シリーズ、ブリティッシュ・スーパーバイク・チャンピオシップ(=BSB)で戦う4人のライダー。彼らは時速320キロ以上のスピードで過酷なコンディションのコースを走行し、時に命懸けでコーナーを駆け抜ける。その1人、怖いもの知らずのトミー・ヒルはイギリス期待の星。彼の両親は、家も休日も老後の資金も犠牲にして、イギリスナンバーワンのスーパーバイク・レーサーを目指す野心家の息子を支えてきた。北イングランドのアイドル、ジェームス・エリソンは2009年に2位入賞。キャリア存続の為には勝つしかない。アメリカ人のガールフレンドと結婚したばかりだが、生活のすべてをレースに捧げ、家を持たずにトレーラー暮らしを続けて優勝を目指す。カワサキのファクトリー・バイクに跨るゲイリー・メイソンは、長いキャリアを持つライダーだが、すべてを投げ打ってBSBに参戦した。4人の中では最年長で、レース結果も芳しくない。結果が出なければ、これが最後のシーズンになる可能性もある。ブラックレザーに身を包むジョシュ・ブルックスは、イギリス人から王座を奪うためにオーストラリアからやってきた。2009年に参加すると、その無謀な振る舞いですぐさま出場停止となり、レースのミーティングを大混乱させたバッドボーイ・ライダーである。だが、ここで描かれているのはレースの模様だけではない。スターティング・グリッドに辿り着くまで、ライダーたちがいかに努力を積み重ね、犠牲を払ってきたかを丁寧に追う。しかしチャンピオンの座を手に出来るのはたった1人なのだ。
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