森崎ウィン
佐藤潤一
1992年、当時の若者から絶大な支持を受けながらも26歳で急逝した伝説的シンガーソングライター、尾崎豊。今なお多くのファンを持つ彼にオマージュを捧げつつ、その歌を支えに生きる孤独な若者の青春を描いたドラマ。出演は「天国からのエール」の森崎ウィン、「天国の駅」の真行寺君枝、「利休にたずねよ」の袴田吉彦。
1991年11月。季節はまた冬を迎えようとしていた。大学生の佐藤潤一(森崎ウィン)は、自分の進むべき道が分からず、大学そっちのけで居酒屋でのアルバイトに明け暮れる日々を送っていた。父親はすでに亡くなり、母親の江利(真行寺君枝)が女手一つでスナックを経営して潤一と姉の陽子(福山理子)を育ててくれたが、今の潤一にとって江利は、小言を繰り返す口うるさい存在に過ぎなかった。人付き合いも苦手な彼にとって唯一の心の支えは、帰り道にバイクに乗りながら聴く尾崎豊の歌。時間は短いが、尾崎と共に走る帰り道だけが、潤一の孤独を癒してくれた。そんなある日、潤一はアルバイト先の居酒屋で、小学校時代の同級生・智子(清水みさと)と再会。明るい性格で積極的な智子は潤一に興味を示し、これをきっかけに2人はしばしば会うようになる。自分の好きな尾崎豊の『シェリー』を気に入ってくれた智子に、次第に惹かれて行く潤一。一緒の時間を積み重ねて行く2人だったが、なぜかクリスマスの夜を最後に智子からの連絡が途絶えてしまう……。そして年が明けたある日、検査入院を繰り返していた母が倒れたことを陽子から聞いた潤一は、病院に駆けつける。そこで初めて、母の病気の重さと、残された時間が残り僅かであることを知るが……。
監督
脚本
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プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
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制作
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挿入歌
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