松山ケンイチ
デフネテイシンデン
若手落語家の青春を描いた故・森田芳光監督のデビュー作『の・ようなもの』のその後を描くコメディ。生真面目でさえない若手落語家が、もう一度高座に立つよう兄弟子を説得するために始めたおかしな共同生活のゆくえがつづられる。主人公を松山ケンイチ、兄弟子役で『の・ようなもの』で主役を務めた伊藤克信が同じ役で出演する。
※結末の記載を含むものもあります。
師匠の家に住み込みながら修業する若手落語家の志ん田は真面目すぎてパッとしない。そんな彼は昔、一門にいた兄弟子の志ん魚を一門会に復帰させるために探し出せと師匠から命じられる。やっとの事で見つけ出したものの、二度と落語はやらないと言い張る志ん魚の心を動かそうと、志ん田は共同生活を始める。
デフネテイシンデン
ユウミ
デフネテイシントト
デフネテイシンコメ
デフネテイシンスイ
デフネテイシンムギ
ソバヤノデマエ
ワタナベコウタロウ
ミヤゲモノヤノテンシュ
セントウノオトコ
ベントウヤノオジチャン
ミヤコセンベイオンナシュジン
イザカヤノシュジン
トコヤノシュジん
アキエダバアサン
サイトウオンナカイチョウ
監督、脚本
原案
脚本
製作総指揮
製作
製作
製作
製作
プロデューサー
プロデューサー
プロデューサー
キャスティングプロデューサー
アソシエイト・プロデューサー
ライン・プロデューサー
撮影
美術
照明
録音
編集
衣裳デザイン
スクリプター
音響効果
音楽
主題歌
落語指導
助監督
制作担当
[c]2016「の・ようなもの のようなもの」製作委員会 [c]キネマ旬報社
35年ぶりって私はあの頃幾つだったんだろう^^;なんて、自分への
オマージュいっぱい。未だに亡くなったとは信じ難い森田監督組が
勢揃いという感じでじんわり愉快。シュールさは見受けられないが、
分かり易い作りで谷中散歩を満喫。鑑賞後にはロケ地巡りに加えて
何といっても天ぷらそば!!(エビ三本ね)絶対に食べたくなること
間違いなし。お墓で鴨南蛮も食べてみたいなぁ~ムリだろうけど^^;
デビュー作当時から独特な雰囲気の伊藤克信。まったく変わりなし。
行方知れずの志ん魚なんてそのまんまだし冒頭の登場場面もニヤリ。
驚いたのはお相手松ケンの演技力で、もちろんまるで落語家という
感じではないんだけど、その人柄、兄弟子への世話三昧など、もう
笑いっぱなし。何気に鉄ヲタなのも懐かしい。北川景子も間宮兄弟
~のお転婆ぶりが愛らしい。前作からのイサオとでんでんもお元気v
人間の・ようなもの。である彼らの生き方がその面白さを表現した。
森田監督は早い時分からそんな人間の愉快に気付いていたんだなぁ。
(ゴージャスに一瞬登場する名優陣、其々の代表作色がビンビンです)
オリジナルの続編ということで、前作をまだ観ていないけど、素直に楽しめた。
故・森田監督の『黒い家』でファンになった自分としてはまだまだ序の口レベルのにわかなんだが、クライマックスの落語にはジーンと歴史と愛を感じられた。
尾藤イサオの主題歌も素晴らしい!
オリジナルも早く観たい!
61歳で逝去してしまったかの森田芳光監督デビュー作の、35年振りの続編ですって!
森田監督と言えば、出始めの頃「家族ゲーム」や「ときめきに死す」が鮮烈で、映画好きの友達には神様の様に崇めている人もいました。
オレも8ミリで自主映画を作っていた頃、森田監督と言えばぴあのフィルムフェスティバルで凄い評判だった「ライブイン茅ヶ崎」という85分の8ミリ映画を観ましたけど、こ~れが音声悪くセリフは聞き取れないし、映像も素人なクオリティなのに、全く新鮮で見てて飽きない!
映画ってシナリオとか演技とかじゃなく、感性だけでも作れる物なんだと驚いたのを覚えています。
この前作「の・ようなもの」は森田監督が自宅を抵当に入れて資金を作って撮ったそうだけれど、終盤落語家の主人公が夜明けの街をブツブツ語りながら延々と歩いて帰ってくる描写が鮮烈で忘れられない。
本作は前作の設定をそのままに35年後ということで展開していくのだけれど、興味は物語の続編というよりはあの森田タッチをどんな風に踏襲するのか? と観ていたのだけれど、それはあんましアレでした。ソレを感じたのは冒頭の公園のベンチの長回しだけ。
役者陣はお師匠役で久々の尾藤イサオさんの上手いことよ! エンディングの唄も凄いですね。あと北川景子さん。初めて可愛いと思いました(失礼)美人が取り澄ましてても何も面白くない。綺麗な顔して蓮っ葉な方がず~と魅力的だと思いました。
それにしても森田監督、まだまだこれから沢山映画を作りたかったでしょうね。きっとこの作品も見たかっただろうなと思いました。
合掌。