不登校を経て定時制高校に通う青年が周囲に支えられ、人生への希望を見い出していくまでを描くドラマ。自身の体験を綴った堂野博之の詩画集「あかね色の空を見たよ-5年間の不登校から立ち上がって」の映画化。監督は「原野の子ら」の中山節夫。出演は左時枝、小倉一郎、倉崎青児ほか。
ストーリー
中3の二学期、不登校5年目になった弘は、自分の中のいらだちから何度も自殺しようとする。そのたびに泣いて止める和子と呆然とする父、光男。延々と続くこの現実に、二人は弘を見守っていくことだけを決める。進路への悩みを感じている兄の明も、弘に自立を促す。中学を卒業した弘は、定時制高校への道を決める。岡山のアパートでひとり暮らしを始め、そば屋で働き夜は高校に通う。仕事場でも学校でも弘はゆっくりと馴染み始める。初めての仲間との出会い、担任の山崎先生との出会いに、明るさも生まれてきた弘は部活でバレーを始める。しかし、ふとしたきっかけで、そば屋のアルバイトにも学校へも行けなくなってしまう。いらだちを感じ始めた弘に、つらかった不登校時代の思いが駆けめぐる。そんな時、弘には心配してくれる両親や、暖かな先生と仲間たちの支えがあった。特に、正美とはお互いの境遇を語り合いながら、詩を通して心の交流を深める。そして、仲間たちに起こる出来ごとを、ひとつひとつ乗り越えて成長する弘。みんなとの離れがたい感情のなかで、それぞれが新たな道を見つけはじめ、とうとう卒業式を迎える。仲間を代表し、両親の前で挨拶する弘…。
スタッフ
監督、製作
中山節夫
脚本
長谷部安春
原作
堂野博之
製作
小室皓充
撮影
古山正
音楽
小室等
美術
相田敏春
編集
桑原孝子
照明
清野俊博
録音
福田伸
助監督
片岡栄作
製作担当
黒田晃司
プロデューサー
佐々木裕二
プロデューサー
米原秀範
宣伝プロデューサー
木上清敏
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 製作年
- 2000年
- 製作国
- 日本
- 配給
- インディーズ
- 初公開日
- 2000年11月18日
- 上映時間
- 100分
- 製作会社
- 中山映画=インディーズ(企画 「あかね色の空を見たよ」製作委員会)
[c]キネマ旬報社