玉森裕太
サキサカノブユキ
メールから始まる男女の恋を描き、ベストセラーとなった有川浩の同名小説を映画化したラブストーリー。Kis-My-Ft2の玉森裕太とモデルや歌手として活躍する西内まりやが不思議な出会いをする男女役で映画初出演を果たし、フレッシュな魅力を放つ。監督は過去に有川浩原作の『阪急電車 片道15分の奇跡』を手がけた三宅喜重。
※結末の記載を含むものもあります。
中学時代に好きだった「フェアリーゲーム」という本についてネット検索していた伸行は「レインツリーの国」というブログを見つける。そこに書いてある本の感想に共鳴した伸行は管理人のひとみにメールを送る。メールを交わすようになり、伸行はひとみに会いたいと思うようになるが、頑なに拒む彼女には人に言えない秘密があった。
サキサカノブユキ
ヒトミリカ
ミサコ
イデコウタ
サキサカ
澤井徹
ヒトミケンジロウ
ヒトミユカリ
サキサカユタカ
サキサカ
[c]2015「レインツリーの国」製作委員会 [c]キネマ旬報社
鑑賞後に有川浩の原作と知り、あーなるほどね~と納得した。
映画の出来云々よりその言葉や文句の使い方が巧いと思った。
感音性難聴?と聞くと例のあのヒト^^;を思い出してしまうが、
この障害で苦しんでいる人達は多いのだということを戒める。
そういった障害メインの恋愛話ではあるものの、これは互いの
性格が相まってこういう風になっているんじゃないかと思える
シーンが幾つもあった。思ったことを結構ズバズバいう男性と
障害のせいで卑屈になっている女性。ブログやSNSを使って
親交を深めていくシーンは微笑ましいが、実際に逢うとなると
かなり難しいことが分かる。が、障害にしてしまっているのは
むしろ本人達で、周囲の酷い行動に対し過敏になり過ぎている。
後ろ向きになる彼女を前向きに引っ張る彼氏の奮闘努力に共鳴、
甘いだけではないこれからの二人の恋愛を応援させる作りだが、
それだけにアイドルめいた後半の演出が軽さを増して勿体ない。
(互いの欠点を笑えるくらいがいいぞ。不安はぶちまけてしまえ)
メールのやり取りいいなあ。
突発性難聴で片耳の聴力がなくなってしまった夫も
目を赤くして見てました。
夫とも同じようなことがあります。
聞こえない方の耳、左に立って話すと怒ります。
何回か声をかけても、テレビとかついていると気づいてくれないので、大きな声で声をかけると
「何、その言い方!よくそんな言い方できるな。」って逆に怒られて、でも仕方ないかって我慢すること多いです。
子どもたちがそのやり取りを見ていて、
「お母さんは何度も声をかけてた。」
「いきなり怒鳴るって言い方悪いのお父さんだよ。」
って言ってしまって、夫は
「お父さんは聞こえないんだから、お前たちにはわからない。」って更に怒ることがありました。
ハンディキャップのせいで喧嘩になる伸とひとみのことよくわかります。でも、伸はえらい。
優しい。まっすぐで。
小説も面白かったけど、映画も良かったです。
思い出しました。メールが届く時のドキドキ感がたまらないです。昔は郵便屋さんの来るのを、ただ待っていたものですが・・・。
さて、物語はメールで知り合った男女が、実は・・・的な物語で、そういう意味では新鮮味はないのですが、このご時世をうまく反映していて絶妙です。
西内まりやという人は、私は全く初めてですが、優香似の美人で今後共期待して良いと思います。玉森君も頑張ってはいるのですが、ううむ。これからですね。
ともかく最後のクリスマリツリーで今年をうまく締めくくってくれました。日本映画界、まだまだ捨てたもんじゃないですね。