配給が東宝東和で
田舎にはTOHOシネマを中心にしか配給されず・・・
ビデオで見るのかな・・・
って思ってましたが
観ることができました。
直営の映画館にしか卸さないってのも
1つの営業作戦なんですかね・・・
ちょっと寂しい気がしますが・・
アカデミー賞では
主演男優賞を
エディ・レッドメイン
が獲ってます。
すごいですね、この演技。
段階を追って病気に犯されていくホーキング博士を演じてるんですが
最初の違和感がだんだん拡がっていく・・・
そんなのを演技で理解できていきます。
受賞は納得です。
作品賞ノミネート作品でした。
大学で物理だったんで
ホーキング博士は結構身近だった気がします。
相方と見に行ったんですが、見終わった後の受け取り方で感じました。
途中出てくる
トムソンの比電荷実験
ラザフォードの原子核の構造実験
をした場所が出てきたり
量子学と相対論を
豆とジャガイモで説明したり(笑)
へぇ~っって思ってみてました。
そして、ストーブの暖炉をニットの隙間から見て
でた熱を見て
熱放射から
ブラックホールも放射しエネルギーを放出
していることから
エネルギーと質量の次元が同じことを考え、質量が減り小さくなっていくことを予言する。
1963年
ケンブリッジ大学でスティーヴン・ホーキングはパーティでジェーンと出会う。
物理だけの生活のスティーヴンと中世スペイン詩を研究しているジェーン。似通っていないと思われた2人の性格は実はピッタリに意気投合。恋におちるまで時間はかからなかった。
その頃博士課程の学位論文のテーマ決めを悩んでいたスティーヴン。
教授に数学のロジャー・ペンローズの講演を聞く機会を与えられ、特異点理論を物理に応用できるのではないか、宇宙での特異点とは何か?に疑問を持ち始める。
宇宙を1つの式で書きたいと考えていたスティーヴンは研究を始める。
しかし、スティーヴンの体に異変が起こり始める。
走れない、チョークがモテない、何もないところで倒れる。
医者から運動ニューロン疾患を診断され、余命2年と言われる。
彼は部屋に引きこもり周囲との連絡を取らなくなってしまう。
ジェーンは彼の家に押しかけ、その姿を目のあたりにする。
元気だった時、彼との約束で「クロッケーをいっしょにしよう!」
っと言われたことを想いだし、誘い出す。
しかし、彼がクロッケーを行う姿は彼女が考える以上の体が動かなくなっていることを知ることになる。
しかし、彼女は彼への愛を貫くことを決める。
両家の周囲の反対の中彼女は結婚をする。
学位論文を仕上げ、特異点を物理に応用できたところでかれはスプーンも持つことができなくなっていた。2人目の子どもが生まれたときには車椅子の生活になっていた。
1974年ホーキング放射を発表し時の人となるが、彼女は2人の子どもの世話と彼の生活の面倒で疲れ果てていた。未だ学位をとれず、今の人生に疑問を感じていた。彼女の母の勧めで教会の聖歌隊に入るこを勧める。彼女はそこでジョナサンという指揮者に出逢う。スティーヴンの長男ロバートにピアノを教えるだけでなく、献身的にスティーヴンの世話をしてくれていた。
このことがスティーヴンにある選択を迫ることになる。
ジェーンとスティーヴンのお互いを思いやる規模が大きいですね。
周囲の支えが彼に注がれ、彼も卑屈にならず、
どのような状況になっても知りたい!
純粋な好奇心だけで生きることを見出す姿勢が彼の大発見につながったんでしょうね。
自分が学生の頃、宇宙とかは専攻しなかったのでアインシュタイン方程式とか知らなかったし
本を見て字ばっかやん!
って感じた覚えがあります。
まぁ、紀伊国屋で売ってた新書なんでそうなんでしょうが・・・
物理の本=式の導出の繰り返し
みたいな毎日を送ってましたから。
大学の講演で
「無神論主義者だが、何が信条なのだ?」との質問に
「どんなにひどい人生に思えても、
生きていれば希望がある」
これは心うちました。
この映画の流れを一緒に追っていたときに1つのターニングポイント
ボルドーでの救急搬送で覚醒させるか、自然死させるかの選択をジェーンは覚醒を選びます。
声を失うことを引き換えに。
これが、ホーキング博士にとってどうなのかなって思ってました。
けど、この言葉で答えが分かった気がしました。