かすみ果穂
ソラ
コンスタントにピンク映画の制作を続ける映画会社・大蔵映画による新たなプロジェクト「OP PICTURES+」第1弾。町の再開発によって立ち退きを迫られる風俗店で働く二人の女の人生の岐路を描く。監督は「背徳の海 情炎に溺れて」の竹洞哲也。出演は「お色気女将 みだら開き」のかすみ果穂、「おやじ男優Z」の倖田李梨、「めぞん美熟女 ぬるぬる下宿」のダーリン石川、「いんらんな女神たち」の津田篤。
東海地方の一角。一軒家が店と住居を兼ねている老舗の風俗店、ちょんの間“どれみ”で働く遊女の空(かすみ果穂)は書き置きをして旅に出た……はずだったが数時間で戻ってきたので姉貴分の志渡(Rika)や店長の要(ダーリン石川)は大爆笑。そこに外出から戻って来た古参の遊女・麗(倖田李梨)が表に死体があると騒ぎ出す。気絶していたのは音野(服部竜三郎)という男で、空がヒッチハイクで遭遇した相手だった。車内で強制的に肉体を求められたので、空が半殺しにしたと言う。だが空が志渡から聞いたヒッチハイクのサインは、セックスOKのハンドサインであった。リビングでは慰謝料代わりに売却した音野の車がしゃぶしゃぶ肉に変わっていたが、要に慰謝料が足りないと言われた音野は従業員として働く事になる。翌朝、麗が朝食の準備をしていると、高齢で入院中の要の父・三波(小林節彦)が病院を抜け出し現れる。病院食が不味いと言い、志渡の食事を食べ終わると三波はふらっと出ていく。そこへ要の後輩で役所勤めの不破(津田篤)が訪ねてくる。不破に気がある志渡は色気を放つが想いは一向に届かない。そんな中、不適切な商売を行う店を営業停止に追い込む仕事を任されている不破は。要を兄のように慕い“どれみ”を後回しにしてきたが、上司の圧力が強くなってきた事を告げる。帰宅途中、空と要は出会い、じゃれ合うが、その姿は兄妹でもあり夫婦にも見える。あくる日。音野が麗に酒を飲ませて大騒ぎとなる。麗は酒乱の噛みつき魔に変貌するのでアルコールは御法度なのだ。不破は“どれみ”に向かう道中、三波と遭遇する。街の浄化政策は時代の流れと不破を気遣う三波は、奢るから久しぶりに遊んでいけと言う。しかし、その相手は志渡だった。要は父親に、志渡は不破にほの字なのに酷いと告げるが、三波は逆に二人に良い展開になると言い、要にそろそろ空への態度も明確にしろと詰め寄るのだった。堤防では、空が志渡に要との今後を相談している。岸辺の先に不破の姿を見つけた志渡は不破を追い掛ける。ホテルで志渡は不破に想いをぶつけるが、そこで初めて店の存亡の危機を聞かされる。一方、要は苦渋の決断と男のけじめを空に伝えるが……。
監督
脚本
撮影
音楽
編集
照明
録音
音響効果、整音
助監督
テクニカルプロデューサー
カラリスト
スチール
仕上げ
[c]2015 OP PICTURES
[c]キネマ旬報社