痴人哀樂:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
痴人哀樂
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痴人哀樂

1924年公開
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「縺れ行く情火」で一躍新進監督の名を獲たモンタ・ベル氏のメトロ・ゴールドウィンに於ける第一回作品で、氏がヘレン・R・マーティン女史の小説「でも紳士」を自ら脚色監督したものである。主役は「縺れ行く情火」「奔流恋を乗せて」等出演のノーマ・シアラー嬢「巌窟王(1922)」等主演のジョン・ギルバート氏、「真夏の狂乱」「受難のテス」等主演のコンラッド・ネーゲル氏等で、その他セネット喜劇に出ていたフィリス・ヘイヴァー嬢も重要な役を演じている。モンタ・ベル氏一流の細かい手法を見るべき映画であう。

ストーリー

富豪の娘達に高等教育を授ける学校の教師ユージーン・カリーという青年は貧しい生まれだったが、自分よりも富んでいる人々、社会的に地位のある人々には進んで近付いていた。彼は学校の女教師ナンシーと結婚していたが、町第一の金持ちライター氏の身寄りのドロシーという美人との仲は続けていた。学校に新しく美術の教師として入ったハーリック・アプルトンはかつてナンシーを恋していたが、ナンシーの父がある女に殺された時にパリに勉学に行き、そのままナンシーの消息を聞かなかったが、同僚のユージーンの妻がナンシーである事を知って驚いた。ナンシーは父の死後財産があり乍ら身分を包んで知らない土地で暮らしているうち、ユージーンを恋し、彼と結婚したのであったが、夫が自分を貧しい生まれと信じて、更に愛してくれないので毎日悲しい日々を送っていた。彼女が子供を生んだ時も夫は病院へ見舞いに来てくれなかった。子供は生まれると直ぐに死んだが、ナンシーは初めて夫の無情を知り、ハーリックの面前で彼の行いを責めた。ユージーンは妻が財産を持っている事を知ったが、時は既に遅かった。ナンシーはユージーンと離婚し、常に変わらぬ愛を捧げていたハーリックと結婚することを約した。ユージーンはドロシーと結婚することであろう。

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作品データ

原題
The Snob
製作年
1924年
製作国
アメリカ
配給
イリス映画部
初公開日
1924年
製作会社
メトロ・ゴールドウィン映画


[c]キネマ旬報社