父と子(1928):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
父と子(1928)
父と子(1928)
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父と子(1928)

1928年公開
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「肉体の道」「最後の命令」「罪の街」と同じくエミール・ヤニングス氏主演映画でノーマン・パーンスタイン氏が原作、E・ロイド・シェルドン氏が脚色ウーファー映画「ワルツの夢」の監督として有名なルトウィヒ・ベルグル氏が監督した。助演者は映画発出演の舞台劇女優ルース・チャッタートン嬢、「結婚行進曲」「グリード」のザス・ビッツ嬢、「空行かば」「栄光」ノバリー・ノートン氏、「令嬢馬賊」「喧嘩機関車」のジャック・ルーデン氏、「野球王」「弱虫運動療法」のジーン・アーサー嬢、「結婚行進曲」のマシュー・ベッツ氏。

ストーリー

ニューヨークのある大きな料理店に給仕として働いていたドイツ系米人のウィルヘルム・スペングラと言う男は、ある時自分の妻が子を生んだという事を聞いて狂喜し、過ってお客の着物を汚し、そこを解雇に成ったが、今度生まれた子が男の子であった為、大いに発奮をして数年後には自分である料理店を経営する程に成った。彼にはメリーと言う女の子とトムと言う男の子があったが「自分は給仕でも息子だけは是非偉い者にしたい」と言うのが彼の唯一の希望であった。従ってそうした考えから男の子を余りに可愛がり過ぎる為、娘や妻を叱り飛ばす事もしばしばで、家の中は必ずしも円満とはいえなかった。その中温順な妻が病死し、後釜にグレタと言う性質の悪い女が据わったが、娘のメリーは間もなくグレタと喧嘩をしてオットーという若い忠実な使用人と一緒に家出をしてしまった。スペイングラの料理店もあがったりに成ってしまった。この結果彼はガスという悪人の使用人の勧めに乗ってその後数回酒の密輸入を企て、それによって巨利を博した事に味を締め、今度は大々的に酒の密造をやって、僅か七八年足らずの中に巨万の財を貯えた。そして息子のトムを大学まで入れたのである。しかし「親の罪は子に報う」とまでも言おうか、息子のトムは大学に入ると間もなく飲酒の癖を覚え、ある時休暇で家に帰省中ブロードウェイで父親の造った有害な酒をしたたかに飲んで眼を害し、盲目に成ってしまった。しかもこの悲しい事件の突発最中、父親のスペングラは官憲に捕らわれ、アトランタの徴治監獄へ送られてしまった。後にはまだ幾らかの現金もあるにはあったが、それを皆グレタとガスが持ち逃げをした為、可哀相なトムは遂に姉婿のオットーの手に引き取られてしまった。それから又幾らかの月日が流れた。そしてウィルヘルム・スペングラは遂に監獄を出たが、今更子供らに合わす顔とてもなく、又もとのもくあみの給仕と成って一人淋しく夜を送る中、遂に親子再開の楽しい日が来て、彼もオットーの家へ引き取られる事になった。

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作品データ

原題
Sins of the Fathers
製作年
1928年
製作国
アメリカ
初公開日
1928年
製作会社
パラマウント


[c]キネマ旬報社