アルプスの悲劇:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
アルプスの悲劇
アルプスの悲劇
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アルプスの悲劇

1928年公開
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かつてエリッヒ・フォン・シュトロハイムが製作した「結婚行進曲」の一部で、未だ世に発表されずにいた部分を生かすため新しくパラマウント社が編集の手を加えたもの。従って脚色、監督、出演のシュトロハイムをはじめ、フェイ・レイ、ザス・ピッツ、マシュー・ベッツ、ジョージ・フォーセット、モード・ジョージ、ジョージ・ニコルズ、デール・フラーその他及び撮影のハル・モーア、すべて前記「結婚行進曲」のスタッフ・キャストである。

ストーリー

ウィーンでキリスト聖體節の式典が催された時、伯爵フォン・ウィルデリーベ・ラウフェンブルグ(ジョージ・フォーセット)の息子ニッキー(エリッヒ・フォン・シュトロハイム)は、旅館の娘ミッチー(フェイ・レイ)と知り合い恋に落ちる。この噂が間もなく人々の口の端に上り始めたので、ミッチーの母親は2人の仲を裂こうと苦心する。丁度肉屋のシャニー(マシュー・ベッツ)がミッチーに恋い焦がれていたので、娘を彼に娶せようと母親は腹をきめる。一方ニッキーの両親も息子の情事を阻止するため、また自分たちの晩年を安穏にせんがため、膏薬成金として有名な平民のシュヴァイッセル(ジョージ・ニコルズ)の娘セシリア(ザス・ピッツ)を、多額の持参金と共に嫁に迎えることを決めてしまう。ニッキーを以前から慕っていたセシリアは、大喜び。かくてニッキーは、心ならずもセシリアとの結婚を承諾する。結婚式の日、彼は式場の出口に泣きぬれて立つミッチーの姿を見る。ニッキー夫婦の新婚旅行地は、アルプス山中にあるラウフェンブルグ家の別荘だった。だがミッチーを忘れることの出来ないニッキーは、不具のセシリアが自分に熱愛を捧げていると知ってはいても、それに応えることを両親が許さない。一方ミッチーの母親は、娘を無理矢理シャニーと結婚させようとする。けれどもその結婚式の最中、ミッチーは余りの悲しさから人事不省に陥ってしまう。ミッチーが未だニッキーを愛していることを悟ったシャニーは、ニッキーを殺害しようとアルプス山中に向かう。正気に戻ったミッチーもニッキーの身に危険が迫っていることを知るや、後を追う。シャニーより先に山小屋へ辿りついたミッチーは、ニッキーにすべてを話す。その様子から2人が恋仲であることを知ったセシリアは、シャニーが窓辺に現われニッキーに発砲した時、彼をかばって命を落とす。シャニーも追跡者によって射殺された。事件は片づくが、ミッチーは愛するニッキーに別れを告げ、尼寺に入るのだった。

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作品データ

原題
The Honeymoon
製作年
1928年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社輸入
初公開日
1928年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社