はるかなるオンライ山 八重山・沖縄パイン渡来記:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
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はるかなるオンライ山 八重山・沖縄パイン渡来記
はるかなるオンライ山 八重山・沖縄パイン渡来記
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はるかなるオンライ山 八重山・沖縄パイン渡来記

2015年12月5日公開、85分、ドキュメンタリー
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台湾からの入植者たちによって沖縄にパイナップルがもたらされた歴史を紐解き、人や文化における沖縄と台湾の関わりを見つめ直したドキュメンタリー。監督は、「徐葆光が見た琉球 冊封と琉球」で沖縄と中国の関係に迫った本郷義明。戦前から戦後にかけての歴史を振り返る関係者の証言を通じて、入植者たちの苦難やそれを乗り越えた成果が明らかになる。なお、“オンライ”とは、台湾語でパイナップルの事を指す。

ストーリー

沖縄の特産物として知られるパイナップルが、今から80年前に台湾から入植した人々によってもたらされたことは、あまり知られていない。当時、台湾は日本の領土だった。つまり、入植者たちは同じ日本国民として国内を移動したにすぎなかったのだ。歴史上、沖縄と台湾が大きく関わるようになったのは1871年。遭難した宮古島の船員54人が、流れ着いた台湾で先住民族・パイワン族に殺された“牡丹社事件”がきっかけだった。これを機に、日本は台湾に出兵。同時に沖縄は日本の領土であることが国際的に認められてゆく。その後、1895年の日清戦争によって台湾も日本の植民地となり、時代は大きく動き出す。日本政府によって台湾のパイン缶工場の統合が進む中、工場経営者の林発(=りんぱつ)は、仲間とともに石垣島に渡ることを決意。当時、農業技術の遅れていた石垣島に数多くの技術を持ち込み、沖縄にパイン栽培を定着させてゆく。しかしそこには、言葉や文化の違いによる衝突から台湾人に対する差別まで、数多くの苦難が存在した。些細な衝突が、焼き打ち事件に発展する寸前まで行ったこともあるという。しかし最終的には、その苦難を乗り越え、パイン産業を沖縄に根付かせることに成功した。この映画では、八重山に根を下ろした二世の人々やその子孫に取材を行ない、これまで語られてこなかった人々の生き様を浮き彫りにすると同時に、子孫たちが繋ぐ沖縄と台湾の国境を越えた文化交流も映し出す。

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作品データ

製作年
2015年
製作国
日本
配給
シネマ沖縄
初公開日
2015年12月5日
上映時間
85分
製作会社
はるかなるオンライ山映画製作委員会
ジャンル
ドキュメンタリー


[c]キネマ旬報社