海よりもまだ深く|MOVIE WALKER PRESS
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海よりもまだ深く

2016年5月21日公開,117分
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是枝裕和監督が、ダメな中年男とその元妻と息子という不器用な家族の姿を描く家族ドラマ。台風でひさびさに一夜を一緒に過ごす事になった家族の思いを映しだす。叶わぬ夢を追い続ける主人公を阿部寛、その元妻を真木よう子が演じるほか、母親役の樹木希林や小林聡美、リリー・フランキーなど実力派たちが物語を彩る。

予告編・関連動画

海よりもまだ深く

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

15年前に文学賞を1度とったきりの自称作家で探偵事務所に勤める良多は、息子・真悟の養育費も払えないのに、元妻の響子に新しい恋人ができてショックを受けていた。ある日、団地でひとり気ままに暮らす母・淑子の元を訪れると、偶然訪れていた響子と真悟と再会。台風で翌朝まで帰れなくなってしまった彼らはひさびさに一緒に過ごすことになる。

作品データ

映倫区分
G
製作年
2016年
製作国
日本
配給
ギャガ
上映時間
117分

[c]2016 フジテレビジョン バンダイビジュアル AOI Pro. ギャガ [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    お水汲み当番

    2.0
    2020/7/19

    素人が現実をそのまま映画にしてしまうと、観るに耐えない品物になることがあります。

    この映画は、そのような品物に、きわめて近いです。

    ダメな大人の男と女の間に、とても良くできた子供がいる、という状況をスケッチした作品です。
    これで観客が、ダメ男か、ダメ女か、甘やかし婆さんのどれかに自分を投影できるなら、それで勝ちだぜ……という監督の計算なのかも知れませんが、そいつは甘過ぎる計算です。
    観る側の個人的な事情に期待するような作品など、失敗映画としか言いようがありません。

    父親役の阿部寛は、ダメ人間を熱演していて、もしかしたらその役柄を楽しんでいるようにも見えますが、ほんとダメ人間です。
    母親役の真木よう子も、与えられた役柄を演じているものの、やはりダメ人間でしょう。

    大切なところについて説明を省略して、観る側の想像力に丸投げする傾向が、この監督にはあるのですが、この方法に頼ってしまうと駄作が大量生産される危険があると思います。

    ※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。

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  • rikoriko2255

    矢口渡

    5.0
    2017/1/22

    不器用なダメな中年男が、元妻、 息子、母親 、姉、仕事仲間と、一所懸命 に生きていくお話。主人公を自分に投影しつつ、自分との違いはたまたま定職をやめなかったことだけ。テーマがまず、刺さった。
    また、そのダメ男をリアリティのある役者でなく、阿部寛の起用もいい。サイドを、樹木希林、小林聡美、真木よう子、などがきちんと作品の空気作りをしていく。特に、小林聡美のご主人役や、質屋の夫婦もいいなあ。全部いい。
    これじゃダメだと考えつつ、最後の努力ができないから、苛立ちを感じつつごまかして生きていく人生。感じるところの多い作品です。

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  • rikoriko2255

    門倉カド(映画コーディネーター)

    4.0
    2016/6/27

    【賛否両論チェック】
    賛:自堕落で過去に未練たっぷりな主人公が、元妻や息子との時間を通して、少しずつお互いに未来を見て歩み出そうとして行く姿が印象的。静かなストーリーの中で紡がれていく、様々な形の“愛情物語”にも、深く考えさせられる。
    否:特に大きな事件が起きるわけではなく、かなり淡々とした展開なので、興味がないと眠くなりそう。

     幼い頃に描いた理想とは違い、不本意な人生を送りながら、
    「こんなはずじゃなかった・・・」
    と嘆く主人公達。そんな彼らが、久しぶりの邂逅に想いを馳せながら、少しずつ新しい一歩へ考えが変わっていく様子が、淡々とした雰囲気の中で描かれていきます。
     展開は極めて静かですが、そこでは決して絶えることのない「親子の愛」や、壊れてしまってもどこかで残っている「夫婦の愛」、そして形を変えて繋がっていく「家族の愛」と、様々な“愛”がしっかりと息づいています。中村ゆりさん演じる興信所のナツミが語る、
    「女の恋愛は、水彩画ではなくて油絵みたいなもの。上塗りするから下の絵は見えなくなるけど、ちゃんと残っている。」
    という言葉や、真木よう子さん演じる響子が語る、
    「愛だけじゃ生きられないの、大人は。」
    といった言葉に、その端々が感じられるようです。そして息子の真悟の、
    「宝くじが当たったら、また一緒に暮らせるかな・・・?」
    というセリフは、健気すぎて泣けてしまいます(笑)。
     思わずクスッと笑ってしまうような軽快なやり取りも満載です。ちょっと道に迷った大人の皆様に、是非オススメの作品です。

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  • rikoriko2255

    杉ちゃん

    5.0
    2016/5/30

    是枝監督がまたしても傑作を作りました!

    過去の作品の中でも傑作の「歩いても 歩いても」を彷彿させ、庶民の何気ない生活の中にたくさんの「幸せ」があることを気付かせてくれます。

    また、皆さんも書かれていますが、是枝脚本名ゼリフが何と言っても素晴らしく、映画を見終わると少し賢くなった気になりました。

    出ている役者さんたちも、抑えた演技というか、自然体というか、素でやっている感でとても良かったです。

    映画館を出たあと、幸せな気持ちに加え、あらためて家族を大切にしようと思わせてくれる映画です。

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  • rikoriko2255

    5.0
    2016/5/23

    元々邦画はあまり見ないのですが、阿部寛氏の出演作は比較的見ているかな。
    息子が阿部ちゃんファンだから。これも彼と2人で見に行きました。
    物語のメインも二組の母子でしたね。

    この監督の『歩いても 歩いても』が好きなのよね。
    描いて居る世代が近いのかな?実家に帰ったような気分になるし、そうそう・・と頷きたくなる。
    老いた母親の生態を良く解って居るわよね。
    この作品もね、凄く懐かしい気分にさせる。全然違う環境だし、抱えている物も違うのに。
    共感してしまう。
    花も実も生らないけれど、何かの役には立って居る・・等々お母さんの名セリフが多くて、深い。

    なりたかった自分に成れているか‥?
    子供のこの問いは中々痛い。
    どうしてこうなっちゃったんだろう・・こんなはずじゃ無かったのに・・
    そんな事を呟く大人ばかり。
    そして、少年はあんたみたいな大人にはならない!って言うの。
    でもねぇ、なっちゃうのよ。親には嫌な所が似て来るし、人生上手く行かないし。理不尽だし。
    最初から不幸になる為に結婚する訳じゃ無いのに、いつの間にか相手は人生で一番嫌いな人間になっている。
    どうして?

    でもお母さんは苦労させながら添い遂げたのよね。忍耐力が無くなったのか・・
    妻の忍耐と夫の見栄の上で成り立つ結婚の存在意義が薄れたのかもね。

    でもせっかく離婚できたのに、再婚したいんだ?
    あんなに未練たらたらで付きまとわれて、親戚付き合いも切り離し切れないのに。そりゃあ、親戚やお義母さんは嫌な人たちじゃないのだろうし、そこは私も同じだけど。
    私はもう二度とごめんだわ。誰かの所有物になるのは。
    一度失敗して、息子が居るのにもう一度結婚したいって、凄いバイタリティー。
    しかもあの男と。
    四球選んで出塁しようとする真悟くんにHRを狙えと言う。あの神経。
    誰もがHRバッターに成れる訳じゃ無い。それが理解できないタイプでしょ。
    出来ないのは怠け者だからだ‥努力が足りない・・とか言い出しそうよ。
    野球に必要なのはHRバッターだけじゃない。そりゃあ頼もしいし、盛り上がるけど。
    HRバッターの前にランナーが居なくちゃとれる点数はいつだって1点なのよ。
    それより、ボールを見極める選球眼や際どいボールをファールにして粘る方法や審判を味方に付けるバッティングフォームを一緒に模索してくれる人が良い。
    大振りしてHRを狙うよりも、出塁する方法をいくつも持っている打者の方が私は好き。
    人生にはそういう人も必要だ。彼らが出塁して塁を埋めてからのHRなら4点なのよ。

    あの相手を嫌なやつと描く手法としては、私には凄くはまったわ。
    そして味方も欺いて、過去の全打席をフリに使ってここぞという時に長打を放つ・・そんな選手になりたいものだ。

    そんなに上手く行かないのが人生だけど、そう思って生きることが大事・・というのなら、可愛い息子にそんな逆転劇を見せてあげて欲しいものです。
    そんな描き方をしないのもハリウッド娯楽大作とは違った良い所なんですけどね。

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    ミチさん

    4.0
    2016/5/23

    是枝監督は、『誰も知らない』から始まって、『歩いても 歩いても』『奇跡』『そして父になる』『海街diary』とある意味苦しい家族像を描いて来ました。そして、今回登場するのは、別れた妻と子に未練たらたらの中年男(阿部寛)。
    しかも、この男は、自分の人生に対しても未練たらたらで、もう少ししっかりしたら?と言いたくなる役どころ。救いは人生を達観した男の母親(樹木希林)か。
    皆さんがどういう人生の曲がりかどに来ているか分かりませんか、それぞれの地点で楽しめる作品です。子役がうまいね。

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