罪に立つ女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
罪に立つ女
罪に立つ女
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罪に立つ女

1927年公開
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「ホテル・インピリアル」「鉄條網」に次いで製作されたポーラ・ネグリ嬢主演映画で、エルネスト・ヴァイダ氏作の舞台劇に基づいてホープ・ロアリング女史が台本を執筆し、「ホテル・インピリアル」と同じくモーリッツ・スティラー氏が監督したもの。助演者は「赤ちゃん母さん」「鉄條網」等出演のアイナル・ハンソン氏、「夜会服」出演のアーノルド・ケント氏及びオーモンド・ヘイワード氏である。

ストーリー

近頃パリの裁判所である殺人犯の女が裁かれた。公判の結果は無罪の判決があったが次に延べるのはその女の偽りなき告白である。78年前のことモンマルトルの貧しい芸術家たちの中にガストンとピエールという無名の青年画家がいた。2人とも貧乏だったが殊にピエールは肺を病んでいただけに更に悲惨だった。しかし彼にはジュリィという恋人があって優しく看病してくれた。ある時医師は病症重篤なのを憂へて病人をアルプス山地へ転地療養させるようにジュリイに勧告した。ジュリイは必要な金を得るためにピエールの描いた絵を美術商の許へ持参し、来合わせた客のヴィクトル・ラトゥールという金持に売った。そしてジェリイにかねて懸想しているヴィクトルは遂に彼女の求婚した。ジュリイはもちろん恋人ピエールを措いて結婚などする意思は毛頭なかったが瀕死の恋人の命を取とめるにはどうしても金が必要だった。ジュリイはかくて恋人のため秘密裡に愛なき結婚をしなければならなかった。夫婦となった以上はジュリイは良人ヴィクトルを愛しようと努め、子宝さえも設けたが、ヴィクトルは性来嫉妬深い男で常に疑いの目を以て彼女を監視した。かくてジュリイが冷い家庭に母となって幾年か味気ない月日を送っていた間に、ピエールはアルプス山中の病院に癒えやらぬ病体を抱いて孤独と寂寥との生活を余儀なくされていた。ある夜ラトゥール邸で舞踏会が催された時ジュリイは庭先でガストンにピエールの病状を訪ねた。そして彼の命が旦夕に迫っていると聞いた彼女はある日アルプスへ見舞に出掛けた。妻の監視を怠らぬヴィクトルはもちろんジュリイを尾行し、遂にジュリイに対して今後一切ラトゥール家に立入ってはならぬと云い渡した。間もなく離婚となり子供はジュリイの物となった。子供を取戻したいと考えたヴィクトルはガストンに多額の貸金があるのを幸い彼を利用せんと企てた。ガストンはジュリイを裏切り度くはないが金のために応じた。彼はジュリイを寝巻姿の侭モデルに立たせ、ヴィクトルの入って来る頃を見計って彼女に接吻した。ヴィクトルは乱倫の女に子供を托することは出来ぬといって子供を奪はんとした。ことの意外に逆上したジュリイはその時無意識裡にガストンを射殺した。

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作品データ

原題
The Woman on Trial
製作年
1927年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1927年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社