監督、製作、撮影
「ハート・ロッカー」の監督キャスリン・ビグローが製作総指揮を執ったドキュメンタリー。麻薬カルテルが蔓延るメキシコで、一人の外科医が市民による自警団を結成する。彼らはギャングたちを追い詰めていくが、やがて組織は思わぬ方向へ暴走する。2015年サンダンス映画祭ドキュメンタリー部門最優秀撮影賞・最優秀監督賞W受賞。第88回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞ノミネート。
ストーリー
麻薬カルテル“テンプル騎士団”による抗争や犯罪が横行するメキシコ・ミチョアカン州。政府は腐敗しきり、警察も当てにならないこの地では、一般市民を巻き込んだ殺戮が繰り返されていた。外科医のドクター・ホセ・ミレレスはそんな過酷な状況に耐えかね、銃を手に市民たちと自警団を結成する。彼の行動は大きなムーブメントを巻き起こし、各地で人々は武装蜂起し、ギャングや密売人たちを追い詰めていく。ミレレスは自警団のリーダーとして一躍正義のヒーローに担ぎ上げられるが、肥大化し、次第にコントロールを失っていった組織は思わぬ方向に暴走していく……。