朝鮮学校に通う日本で生まれ育った在日コリアンの生徒たちの修学旅行に同行したドキュメンタリー。北朝鮮を訪問した生徒が初めて祖国を肌で感じ、南北分断や朝鮮の人々に触れる様子や、苦境に立ちながらも希望を燃やす彼らの青春をカメラに収める。監督は「まとう」や「未来をあきらめなかったものたち」を手がけ、10年にわたり全国の朝鮮学校を撮り続けてきた朴英二。
ストーリー
茨城県朝鮮初中高級学校では、高校3年生の時に修学旅行として朝鮮民主主義人民共和国を訪問する。日本で生まれ育った在日コリアンの生徒たちは、写真やメディアでは伝わらない北朝鮮の姿を肌で感じていく。年上の女性に魅了されたり、理髪店で整髪してもらったりと、朝鮮の人々と出会っていく生徒たち。そして、長きにわたり分断され、今なお戦争が終結していない祖国の現実も目にする。在日コリアンとして生きる生徒たちは、差別に合い苦境に立っても、しっかり前を向いている。希望を抱く彼らの歌声が響きわたる。