『夫婦善哉』などで知られる作家・織田作之助が、第二次世界大戦末期の1944年に執筆し、2012年に大阪で発見された脚本を映画化。戦争末期、戦死した部隊長の遺児“小隊長”を育てる人々の奇妙な共同生活を、ユーモラスなタッチで綴る。鷲尾直彦ら「太秦ライムライト」を製作した『劇団とっても便利』のメンバーに加え、「トワイライト ささらさや」の神戸浩、「ソロモンの偽証」二部作の田畑智子らが出演。監督は、松竹の社員でこれが長編デビュー作となる山本一郎。2016年5月14日より大阪・なんばパークスシネマにて先行公開。
ストーリー
戦争末期。4人の帰還軍人たちが共同で、戦死した部隊長の遺児“小隊長”を育てていた。やがて戦局が厳しくなると、帰還軍人たちは“大晦日に戻る”と言い残して軍需工場へ働きに出る。代わりに1人残された遺児を育て始めたのは、住み込みになった4人の女性たち。4人の男女は、それぞれ胸の中に秘めた“あのひと”を想い、再会の日を楽しみにしていた……。隙あらば見合い写真を撮って男女を結婚させようとする謎の写真家、灸院を営むおトラばあさん(田畑智子)、元板前の居候・鶴吉(神戸浩)などなど……。個性的な街の人々と“小隊長”を中心とした戦時下の奇妙な共同生活が続いてゆくが……。
スタッフ
監督、製作
山本一郎
脚本
織田作之助
撮影
佐々木原保志
美術
黒川通利
編集、助監督
石川幸典
照明
宮西孝明
装飾
木下保
サウンドデザイン
森永泰弘
音響効果
上條慎太郎
製作主任
阿曽芳則
製作担当
井汲泰之
プロデューサー
榎望
企画協力
大野裕之
美術監修
磯見俊裕
美術管理
馬場正男
題字
大野秀典
録音協力
林基継
コラム・インタビュー・イベント
ニュース
作品データ
- 映倫区分
- G
- 製作年
- 2014年
- 製作国
- 日本
- 配給
- 劇団とっても便利
- 初公開日
- 2016年5月28日
- 上映時間
- 87分
- 製作会社
- (制作 松竹撮影所)
[c]キネマ旬報社